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年間930杯を3年も続ける、現在は700~800杯

個人ブログにおいては、初期衝動をもって書くことで伝わる熱量もあるのだと思う。やってみようかと考えていたのはなぜなのか。

「その時点で、すでにかなりの杯数を重ねている自覚があり、インプットだけしているのもそろそろつまらないという思いがありました。それと前後して、20代のラーメンオフ会があり、他の参加者との交流を通して刺激をもらったことも大きかったですね」

2010年前後は最も食べていた時期で、年間930杯くらいを3年ほど続けていたのだとか。

「今は年間700から800杯程度に落ち着いている」と言う尾瀬さんだが、どんな食べ方をしているのだろう。

「できるだけ平日の夜に行きたいと思っていて、1週間 の大体のスケジュールを週始めに考えます。19時までに退勤できたらあそこ、20時だったらここ、21時以降なら諦めるという感じですね。仕事が思う通りに進まないこともあるので微調整はしています」

2025年は約770杯だったと教えてくれた。

「2025年11月にリニューアルし、レベルアップした」と話す『つけ麺 燕武』(東京都大田区)の「特製ら〜麺」(1450円)

「今はラーメンも高くなっていて財布事情もなかなか大変」

「致し方ないとはいえ、今はラーメンも高くなっていて財布事情もなかなか大変です。若い人たちが我々の世代以上のたくさん食べていた人に追いつこうとすると、かなり覚悟を決めなければ難しいと思います」

続く物価高の中、「こればっかりは本当に切実で」と尾瀬さん。

「過去には情報が得にくいために臨時休業などに当たり食べられないという時代もありました。ただし現在は、昼だけなど営業時間が短縮傾向にあり、先に触れた金銭的な問題でラーメンが食べにくくなりました。私の世代はちょうどそのどちらも享受できていて、正直なところ、いちばん得したかなと思います」

2020年にTRYの審査員に就任

そうした意味でも尾瀬さんは、現在の価格観やさらにはコロナ禍など、ラーメンにおける激動の時代の変遷を目の当たりにしている。

尾瀬さんがTRYの審査員になったのは2020(令和2)年。

「そのタイミングでTRYに関われたことで、よりラーメンを取り巻く状況や店の苦労と向き合う時間があったと思います。正解も不正解もありませんが、コロナの時期には特に、自発的に考えて動ける店は自力で通販を立ち上げたり、次の事業に向かっていったり、店の方針やスタイルの差がはっきり出たとは感じていました」

尾瀬さんはどんなことを考えながら審査をしているのだろう。

「厨房の中の動きや接客、店の清潔感など、全体の雰囲気も楽しみますが、結局は丼の中に込められたものが最も大切です。もともと、店とのつながりは求めないタイプですが、特定の店に情を入れたくないので、審査員になってからは店主さんたちとは距離を置きたいという思いがより強まっています」

時にはトッピング増しなど、明らかなサービスを受けて困ってしまうことがあるのだとか。私たちも飲食店取材の際に、盛り付けなどを含め普段通りでいてほしいと伝えるので、その気持ちはよくわかる。

魚料理も大好きだと話す。写真はラーメン遠征した際、高知で食べたカツオの叩きなど
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市村 幸妙
市村 幸妙

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