【エンガワ派】今年の旅は終わり。来年乞うご期待!
筋肉質な食感と濃厚な脂の甘さの虜になった高校生の頃。いまでも新幹線のお供はエンガワ押し寿司。回転寿司ではエンガワを5皿。某SNS のアカウント名を@engawalady にする程度にはエンガワが好き。
今回「好きなだけエンガワ食べていいよ」と、ありがたい言葉をいただき、ならばヒラメのエンガワを食べよう!と画策したのが間違い。一ヶ月ヒラメのえんがわを探し求めることに。
打ち合わせで訪れた池尻大橋のお店が一軒目。こちらはもちろんヒラメのエンガワ。肉厚で真珠のように輝く様は育ちのいいお嬢様のようだ。握り手の方が切る前のエンガワを見せてくれた。背側=有眼側はうっすらと黒く、腹側=無眼側はピンク味を帯びた白色と色が違うそう。ん~初耳。
先にお伝えすると、ヒラメのエンガワは本当に出会えないレアキャラだ。ヒラメは身から取れる貫数は多いのに、エンガワは一尾から4貫ほど。その稀少性の高さから、行く先々で「エンガワありますか?」と聞くも連敗が続く。
そんな最中、中野で見つけた居酒屋「U」。店頭に“本物ヒラメのえんがわの刺身”の張り紙を見つけ即入店を決めた。
「本物はきれいなピンクだから!」という言葉と共に、薄桃色をした刺身が登場。店主がエンガワに合うと語る日本酒「虎千代」も注文。やや辛口で旨み豊かな飲み口は、脂が乗った新鮮な刺身と納得の好相性!
刺身で誤魔化したが、求めるのはやはり寿司。なのに「今日はないですね」と断られ続け、心が折れそうになった9月末。ダメもとで人形町の老舗寿司店へ伺うと「エンガワありますよ」と、一ヶ月越し、念願の再会を果たす。
本物の証、ピンク色をしたえんがわの握り。脂の上品な甘さとおだやかな白酢のシャリはやはり格別……。
「やっぱカレイとは違う!」と堪能してたら、なんと「うちも夏はマコガレイを使ってますよ」と大将が。当たり前に回転寿司の某カレイとは全然別物とのこと。そりゃ食べなければエンガワ偏愛ライターは名乗れないではないか。次のチャンスは来夏。嗚呼、私のエンガワ旅は終わらない。
エンガワ派・ライターH
・オヒョウなどのエンガワを使った回転寿司や駅弁ももちろん好物。ちょいジャンキーさがある甘い脂をレモンサワーで、グッといくのです。
・ヒラメのエンガワは、腹側のほうが脂が乗っているんですって。ちなみに、身は背中側のほうが寿司ネタに適してるため、名店では使い分けてるそう。
イラスト/倉本トルル、文/星野真琴、編集部T
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