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吉祥寺で“もう、やってらんない自分”を甘やかす! スイーツ編

日々の仕事の不条理から生じる“やってらんない”感は、食べ物にそれなりのお金を投入&満足度を加速させ、自分を甘やかす作戦のおっさん女子です。
魚編(114回)、肉編(118回)に続いて、今回はスイーツ編だ!

吉祥寺にはケーキ屋、カフェ、喫茶店などがムダにたくさんあるため、スイーツ入手には事欠かないのですが、やってらんない感を解消するには、東急吉祥寺デパートの3F、通称デパサン(連載68回参照)にある『果実園R』が激押しです。
なぜならケーキがあり得ない感じに高いからです(苦笑)。
しかも、“食べてやったぜ”という征服感があります(笑)。

イラスト/小豆だるま

おそらく、お店イチ押しの『いちごのズコット』は、1個1500円オーバーです。
ただし、デカイです。
デカいけど、いちごがてんこ盛りで、ケーキを食べているというより、いちごを食べている感覚。
スポンジとクリームに存在感はありません(関係者の方、すみません)。
その他のケーキも軒並み1個1000円超えです。
イートインで飲み物をつけると、2000円で収まるか、収まらないかの瀬戸際っていう感じ。
お店は常に混んでいるので私はテイクアウトをしますが、1個っていうワケにもいかず。
2個テイクアウトをすると3000円近くになります……。
ケーキはズコットという名称なので、イタリア系のケーキだと思うのですが、店にイタリア感はなく、むしろ店名はフランス系だよ(苦笑)。
しかし征服感があるケーキは、吉祥寺には他にないので、『果実園R』は、おすすめ。
イタリアとフランスを両方制覇した気分にもなります。
都心にある他の店舗では、フルーツ食べ放題とかやっているようで、吉祥寺店でもぜひやってほしいおっさん女子だ。

財布に優しい、絶妙な価格帯のタルトもご紹介!

しかし『果実園R』は、露骨に財布の中身を圧迫するので、押さえを用意したいところ。
そこでアトレ吉祥寺のタルトのお店『A』です。
ワイヤードカフェが撤退した跡地にできた店。
ここのタルトは、1個600~800円という絶妙の価格帯。
以前ご紹介したレモンパイ(連載61回)が、500~600円なのに対して吉祥寺では、やや強気の価格設定。
しかし、『果実園R』が、ケーキというよりフルーツを食べている感覚に対して、ここでは「高いケーキを食べているオレ」という満足感があります。
見た目もフルーツ満載でキレイ。
しかし、季節のタルトはけっこう攻めてます。
この夏はスイカのタルトがありました。
ス、スイカ? と思いましたが、いい感じにタルトとして成立していました(苦笑)。
私のイチ押しは、定番の『タルト・メリメロ』という、フランス語で“メリメロ=ごちゃまぜ”という名前を持つタルトです。
いちご、キウイ、レッドグレープフルーツ、桃、ブルーベリー、みかんなどなど。
フルーツ全部乗せ感&ウキウキ感があって、最高です。
フルーツ+カスタードクリームの甘さ控えめ&土台はバターの風味がある香ばしいパリッと系の生地。
ちなみにフルーツをホールドしている透明な寒天系のもの(名称不明)まで、なに気においしいです。
正直、2個くらいだったら、一気食いできます。
あとは、好みで季節限定のフルーツ系タルトを食べたらいいと思います。
ちなみに、いちごのタルトは、いちごが超みずみずしくって、土台がサクサク系のクッキー生地。
ここのタルトは、その種類によって土台+カスタードクリームの仕様違うの。
こだわってます。
季節限定の無花果のタルトは、2種類あって、生系と焼き系です(11月には店頭にないかも……)。
焼き系無花果の土台は、ザクザク系の香ばしい仕様で、シュークリームのおいしさを皮基準で決めている私(113回参照)としては、この土台が一番好きかも。
ただ、私はチーズ教の信者でもあるので(101回参照)、定番の『タルト・オ・フロマージュ』を激オシします。
ルックスがわりとジミ目ですが、クリームチーズ+カスタードはレモン味でちょっと他の店にはない大人の味わい。
タルトの土台はしっとりソフト系。
あとちょっと安い。
この『A』で、テイクアウトでタルトを2個買った場合、だいたい1500円で収まるはず。
私は定番&限定系をほぼ制覇していますが(日々のやってらんない頻度が高い証)、どれも美味しい&満足感高し!
2019年は、やってらんない度が非常に高かったので、やってらんない飯&スイーツの調査が捗りました……(涙)。
なんだかなぁ。
やれやれ(村上春樹風)。

天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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