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千差万別こそが味噌&カレー煮込みの魅力

和「味噌&カレー煮込みは、東京の鍋焼きうどんの味噌やカレーバージョンってこと?」

永「ちょい違いますね。鍋焼きうどんの麺は塩水を使って打ちますが、こちら煮込みの麺はツユと一緒に煮込んで調理するので、塩水で打った麺を使うと塩分がツユに溶け出して味を損ねてしまう。だから真水で打たねばならぬのです」

和「知らなかった!味や食感も変わってきますね」

永「なかでもいちばん個性的なのは『きさん』のいもかわうどんです」

和「いもかわうどんは初耳!」

永「江戸時代に三河国芋川(現在の愛知県刈谷市北部)の茶店で売られていた平打ちのうどんを再現したそうです」

和「味や特徴は?」

永「江戸時代の製粉技術は今ほど進んでいないと想定して、あえて小麦の皮のギリギリまでを使って、粗く挽いています。だからやや茶色っぽい。麺を熟成させているので噛むごとに熟成香が広がります。味噌との相性も抜群ですよ」

和「味噌煮込みはやっぱり八丁味噌がベース?」

永「今回取材した中で八丁味噌を使っているのは、『山本屋 大久手店』と『きさん』。それ以外は地元産の豆味噌ですね。ほかに白味噌をブレンドして、口当たりをマイルドにしたり。あ、でも、『川井屋』は豆味噌だけを使っていると聞きました」

和「辛くないのかなぁ」

永「豆味噌は見た目よりも辛くはないですよ。煮込むほどにコクが増しておいしくなります。それが味噌煮込みの醍醐味なんです!」

和「なーる。カレー煮込みも昔からあったんですか?」

永「15年前、カレーうどん全国浸透100周年の際に、愛知県の麺類組合が呼びかけて誕生したんです。『山本屋 大久手店』では、その前から賄いで食べていたそうで、20年ほど前からすでにメニューに加えられていたようですよ」

和「味噌煮込みもそうだけど、トッピングがめちゃ面白い!」

永「基本は鶏肉と玉子の親子煮込みですが、『川井屋』のデラックス味噌煮込みのように天ぷらがのると豪華ですよね」

和「『みそ煮込の角丸』の牡蠣入りも贅沢。カレー煮込みでは『山本屋大久手店』のエビフライと『森田屋』のとんかつのビジュアルが最高!」

永「カレーが染みることを想定して衣は厚めに仕上げています。それが旨いんだよなぁ。カレーといえば、某カレーチェーンの豊富なトッピングは味噌煮込みを参考にしたという説もありますよ」

土鍋のふたを取り皿にするのはアリかナシか!?

和「私、玉子をどのタイミングで潰すのかも気になります」

永「いいところに気が付きました!出された直後に潰して玉子とじ風にしたり、最後まで温存してご飯にのせて食べたりと、さまざまな食べ方があります。とんすいに取り出した玉子にくぐらせてすき焼きっぽく食す人もいます。これが何となくツウっぽい(笑)」

和「食べ方といえば、こっちでは土鍋のふたで冷ましてから食べると聞いたけど?」

永「それは土鍋のふたに穴が空いていない『山本屋 大久手店』など一部の店で、大半の店はとんすいが付いてきますよ。私はご飯の上にワンバンさせて食べます」

和「確かに味噌煮込みもカレー煮込みもご飯に合うね~。まさに炭水化物祭り(笑)」

永「煮込みうどんにご飯はマストです!客の大半はご飯を一緒に注文します」

和「麺を食べ終わった後、土鍋にご飯を入れて雑炊にして食べたい!ダメ?」

永「それはアリです。『みそ煮込の角丸』のカレー煮込みの〆用チーズ、カレーにコクが加わって、悶絶するほどおいしかった……(遠い目)」

和「隣の席の客がカレー煮込みを食べていたら、香りにつられてつい注文しちゃうな~」

永「確かに、煮込みうどんのグツグツという音と香りにヤラれますよね(笑)。ぜひまた食べに来てください!」

撮影・取材/永谷正樹

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、冬の鍋焼きうどんの画像がご覧いただけます。

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