苦笑いされるほどに手が止まらない「せんべいもんじゃ」
さて、その作り方、食べ方も『もんじゃ 加とう』は変わっている。東京でよくみられるのは、具材で円形の土手を作り、その中に生地を流し込み、火が通り始めたら土手と具材をよく混ぜ、広げて……となる。
しかし、こちらでは熱く熱した鉄板に具材とソースを混ぜた生地を広げる。軽く火が通り生地が鉄板に付着し始めたら、付着した生地はそのままに、具材部分を鉄板の脇に移し、コンコンコツコツ、コテで一心不乱に細かく切って焼いていく。具材と薄皮、ふたつを焼き上げていくという感じだ。さらにこの薄皮をくるりと筒状にして食べるもんじゃのことを「せんべいもんじゃ」と呼ぶのだそうだ。
東京でもポピュラーだと聞くが、数軒でしか見たことがない。薄皮を焼くのにコツがあるようで、お客に調理を任せられないからだろうか。
果たして、まずは定番「明太子〜」から。具材部分からは焦げたソースの香ばしい匂いがただよい、小さなかえしを使って頬張れば、キャベツの甘み、ソースの味わいもちのもっちり感に明太子のつぶつぶ感、チースの風味、塩味が絡み合って、うん、うまい! 薄皮部分はその味わいがもっと濃厚なパリッパリのクレープを食べている印象。味が濃い分、お酒を進んで仕方がない。
「梅たこ〜」は梅の酸味がいい感じ。香ばしいソース味を穏やかに、さっぱりとさせてくれ食べる手が止まらない。小さなかえしを使って何度も何度も何度も口へ運んでしまう。合間にレモンサワーをゴクリで、口をリセットして今度はせんべいをパリポリパリポリ……。まさに一心不乱。店員さんもその勢いに苦笑いです(笑)
と、食べることに熱中してしまい、すっかり大阪の方の様子を観察するのを忘れてしまっていた……。顔を上げると8割くらいのテーブルが埋まっており、みんなお酒を片手にもんじゃを頬張っている。
「旨いね」ということに混じって、「へぇ、これがもんじゃなんだ」なんて初体験の声も聞こえてくる。みんな、笑顔だ。それを見て「もんじゃ、どうですか?」と周囲の客に聞くのをやめた。
「この店以外に大阪でももんじゃの店が出来ていて、どこも人気みたいですよ」とは先のスタッフ。お好み焼き、たこ焼き、イカ焼き……どうやら粉もん王国の大阪で、もんじゃは大奮闘中。ブームでなく、日常になる日も近そうだ。
『もんじゃ加とう 大阪福島』
[店名]『もんじゃ加とう 大阪福島』
[住所]大阪府大阪市福島区福島7-1-8
[電話]06-6940-6464
[営業時間]12時〜23時
[休日]無休
[席数]カウンターあり、全74席
[交通]JR大阪環状線福島大阪駅から徒歩2分
カード可、予約可
写真・文/編集部
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