京都ならではの食材と旬の野菜で仕立てる、滋味深い味わい
今回、朝ごはんにいただいたのは「豆乳ゆば粥お膳」2200円。豆乳で炊いたお粥の上に、生ゆばが贅沢にのっていて、ひと口、またひと口と、匙が止まらぬ美味しさ。大豆の甘味とお出汁の旨味が全身に染み渡り、元気に一日を過ごせそうです。同じ宮川町にある「千代豆腐店」の豆乳と生ゆばを使っていて、良質の井戸水を使った昔ながらの手作りの豆腐は地元で愛され、祇園の料亭や料理店も贔屓にしているとか。
お膳には、4品のおかずがついています。朝食では、大人気のだし巻きを焼きたてで楽しめます。熱々をほおばると、口の中でふわりと解けて、お出汁と卵の旨味が口いっぱいに広がり、至福の味わい。焦げひとつない、ふんわりと美しい仕上がりで、湯気の上がる焼きたてを見ているだけで、幸せな気分に。だし巻きを心ゆくまで楽しみたい方には「だし巻きお膳2000円」がおすすめです。
季節や仕入れで変わる小鉢料理も絶品です。「なすと生姜の甘辛和え」は、なすに含ませた甘辛な味つけが美味しいだけでなく、お口直しとして、お粥の旨さを再認識させてくれます。「畑菜とお揚げの煮浸し」はまさに京都のおふくろの味。柔らかい葉とお揚げにお出汁がたっぷり染みていて、シャキシャキの歯応えのある畑菜の茎と一緒に食べると「ちょうどええ」味わいです。
平安時代の宮中の貴族に愛された白味噌。京都に来たら白味噌の料理はぜひ食べたい。豆乳ゆば粥お膳には、京都の老舗料亭や食通に愛されている「山利商店」の白味噌を使った料理が必ず出されます。今回は、豆腐に白味噌の練り味噌をかけた一皿。まろやかな甘さとコクが絶妙で、京都らしい上品な一品でした。冬にはあっさり炊いた京野菜の海老芋や、旬の小蕪に、白味噌の練り味噌をかけた一品が出ることもあるそうで、またひとつ、京都を訪れる目的ができました。







