現在の「死に場所」は3つ
死に場所について考えてみると、「突然死ぬ」以外で可能性がある場所は病院、家、そして施設の3パターンでしょう。施設については第2回の記事でも概要をお伝えしましたが、自分はしっかり調べて納得のいく介護施設を見つけたから大丈夫、と思っている方もいるかもしれません。
しかし、実はその先に続きがあるのです。どんなに理想的な介護施設に入れたとしても、病気になれば病院に移らなければならなくなることがあります。治療が終わった後、元いた介護施設に戻れればいいのですが、医療的なケアが必要な場合は戻ることができません。介護施設で看取ることができる人は「老衰」の人です。
病気・ケガなどで目論見が外れることも
つまり、介護施設を選んだあと、何かあったときのための病院についても調べておいた方がいいのですが、希望通りの病院に入れるとは限りません。なぜなら、病気やケガなどの場合に搬送されるのは「急性期病院」ですが、自分が調べておいた病院が満床だった場合には別の病院に運ばれることになります。
また、「急性期病院」はだいたい3ヵ月ほどで出ないといけません。その後施設に戻れないとなると「療養型病院」へ移ることになります。「急性期病院」「療養型病院」までしっかり調べておくことは難しく、またできたとしても調べていた時点と実際のタイミングでは状況が変わっている可能性もあります。
私の施設はかなり積極的に看取りを行っている施設だと思いますが、それでも入院された人のうち3割近くは戻って来られません。入院先で残念ながら亡くなった人もいますし、吸引が必要、意識が戻らないなどの理由で施設に戻れず療養型病院に行った人も少なからずいます。


