旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ごっつい
正解:ナタマメ
難易度:★★★☆☆
若いサヤは福神漬けの名脇役です
ナタマメとは、マメ科ナタマメ属に属するツル性植物です。熱帯・亜熱帯アジア原産とされ、日本では一年草として栽培されています。
成長するとサヤは30cmほどになり、大きなものでは50cmを超えることもあります。ただし、野菜として食べるのは、豆が膨らむ前に収穫した10~20cm程度の若いサヤです。
名前の由来は、大きく平たいサヤの形。木を割ったり枝を払ったりする刃物の「鉈(ナタ)」に似ていることから、「鉈豆」と呼ばれるようになったといわれています。
国内では、温暖な九州や中国、近畿地方を中心に栽培されています。なかでも鹿児島県は古くからの産地として知られ、鹿児島市の吉田地区では「薩摩なた豆」の栽培が盛んです。
食用となる若いサヤの収穫期は、8月から10月頃です。豆が大きくなる前の、サヤが平らで柔らかいうちに収穫されます。
一方、完熟した豆には、カナバニンやレクチンなど、体に有害な作用を及ぼすおそれのある成分が含まれています。十分な処理をせずに食べると、吐き気や下痢などの体調不良を引き起こす可能性があるため、生のまま食べるのはもちろん、家庭で安易に調理するのも避けましょう。
食用となる若いサヤはクセが少なく、インゲンに似たさっぱりとした味わいです。歯切れのよい食感があり、茹でて和え物にしたり、炒め物にして食べられます。
スーパーなどで見かける機会は少ないものの、じつは、ナタマメは意外に身近な野菜です。
福神漬けの中に、大根やナスなどに混じって、ひょうたんや歯車のような形をした薄切りの具材が入っていることがあります。これは、若いナタマメのサヤを横向きに切ったものなのです。




