昭和の風情とそばを満喫、やさしいつゆ香る「天ぷらそば」―日暮里『仲屋製麺所』
日暮里の『仲屋製麺所』も、立ち食いそば好きから長く愛される製麺会社直営店です。この地で製麺工場として創業したのは昭和28年(1953年)。隣で立ち食いそばを始めたのは昭和53年(1978年)ごろといい、半世紀近くにわたり変わらぬ味を届けてきました。
店内はL字型の立ち食いカウンターだけという、飾らないつくり。詰めても5人ほどでいっぱいになる小さな空間で、店主が一人で客を迎えます。その光景は、古き良き昭和の立ち食いそば店そのものです。
「かけそば・うどん」は330円という驚きの価格ですが、今回は少し奮発して「なす天」と「ごぼう天」をのせたそば(620円)を注文。そばはしっかりとしたコシがあり、つゆは角のない、やさしい味わい。後口には淡い甘みが残ります。なす天とごぼう天が次第につゆを吸い込み、衣の油が溶け出すにつれて、丼全体に豊かなコクが広がっていきます。
そば・うどんに加え、幅広の麺「ひもかわ」も人気です。なめらかな舌触りと、つるりとした独特のすすり心地は、製麺所直営店ならでは。そばとはひと味違う麺の魅力も、ぜひ試してみてください。
[店名]仲屋製麺所
[住所]東京都荒川区西日暮里2-13-1
[営業時間]7:00~9:00、12:00~14:00(月~金)
[休日]土・日
[交通]各線「日暮里駅」から徒歩5分
【著者紹介】
シュウスケ。ライターとして求人サイトの広告制作に携わる一方、ライフワークとして立ち食いそば店巡りを続けている。気軽においしいそばが味わえる立ち食いそば店をこよなく愛し、これまでに300店以上を訪問。店ごとの一杯の個性と、その店ならではの空気感を伝えることを大切にしている。現在、東京都と島根県松江市で2拠点生活をしており、noteで情報発信中。










