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撮影に出かけられない今、北海道の根室線沿線にある羊牧場から譲っていただいた羊肉を、たっぷり時間をかけて料理しました。その第2弾、羊メニューが満載です!

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家中食・特別編 根室本線白糠の羊肉の料理を楽しむ[その2]/2008年~2020年

羊肉料理、前半はこちら!

冬の根室本線。羊牧場もこの近くだ(2010年撮影)

前回から続く、羊料理。
今回は、下処理が終わったものを使って、調理の本番です!
「ステイホーム」。
なにせ時間があるので、計画性はなし。
その場でふわっと考えて作ります。

1品目 肉味噌

前回作った肉味噌を皿に盛って完成……。
日本酒のあてにぴったりです。

肉味噌。

このお皿は、愛媛県の砥部焼作家さんのオリジナルです。
仲良くしていただいて、試作品をいただきました。

2品目 羊とカブのスープ

前回作った羊骨スープで、煮込み用羊肉とカブを煮るだけの簡単料理です。

肉がやわらかくなったら塩で味を薄めに整えて、
湯がいたカブの葉を加えて完成。

タレは醤油、味醂、酒、酢を合わせてアルコールを飛ばし、ネギと生姜のみじん切りを加える。

羊とカブのスープ。

羊スープのやさしさに、カブの甘さが加わります。
羊やカブはそのままでも、タレをつけてもおいしいです。
飲み切りたくなるのをぐっとこらえて、スープは半分残します。

3品目 ひつじごはん

ごはんに、スープ作りの時に骨から外した肉を粗みじんに切ったものを乗せます。
それに2品目のスープをかけて、好みでタレをかけて食べます。

ひつじごはん。

シメのごはんとしても、かなりいけます。

4品目 骨付き羊のロースト

早くもメインの登場です。

肉にローズマリーとニンニクを乗せて
オーブンに投入。

今回は230℃に余熱後、7分加熱。
アルミホイルとタオルに包んで5分寝かし、さらに5分加熱してから、少し外気で落ち着かせました。
食べる直前に、バーナーで外側が香ばしくなるまで焼き、ついでにタケノコの穂先もバーナーであぶって完成。

骨付き羊のロースト。

きれいに火が通りながらも、中はロゼ色に仕上がって大満足でした(笑)。

5品目 羊の生ハム風

なんとこの料理は、足掛け3日の調理になってしまいました。

小さ目の焼き肉用カットを
濃いめの塩水とハーブに浸けて、
一晩置く。

脱水シート(ピチットシート)に並べて
もう一晩。けっこう水分が抜けます。

サクラチップで軽くスモークして完成です。

羊の生ハム風。

6品目 羊ピザ

市販のピザ生地(ミラノ風生地)に、下ごしらえで作ったミートソースをたっぷり塗ったピザです。

ピザ生地にミートソースをたっぷり。
チーズだけを乗せて、オーブンへ投入。

生地が焼きあがったところに5品目の生ハム風とトマト、ベビーリーフを乗せて完成。

羊ピザ。

ミートソースからもトッピングからもさわやかな羊の香りがして、楽しい料理になりました。

7品目 タケノコの羊田楽

タケノコの穂先とやわらかい部分を、出汁で軽く炊いて並べる。
固めの部分は素揚げにする。
羊肉味噌をたっぷり乗せて完成。

タケノコの羊田楽。

タケノコの食感と、ラムの優しい味の肉味噌で、春の料理になりました。

8品目/9品目 羊リゾットと、ひつじの炒め物

以前イベントのときに食べたリゾットの味が忘れられず、このリゾットが作りたくて羊骨を送っていただけるようにお願いしました。
煮込み肉を使った炒め物と同時進行です。

まずは、スープで煮込み用の羊肉をやわらかくなるまで煮る。
煮あがったところで肉を取り出す。

スープは温めたまま、
生米(もちろん北海道産)を
オリーブオイルで炒める。

温かいスープを少なめに入れて、あまりいじらないように煮込む。
スープが足りなくなったら温かいスープをつぎ足しながら煮込みを続ける。
アルデンテになったところで、バターとパルメジャンチーズを投入する。
皿に盛って、羊乳チーズとイタリアンパセリを乗せれば、羊リゾットが完成。

羊リゾット。

煮あがった羊肉と
季節の野菜をオリーブオイルで炒め、
バターとバルサミコ酢、塩コショウで味付け。

羊の炒め物が完成!

合わせて、羊定食に!

10品目 羊肉の陶板焼き

焼き肉用の羊肉のうち、大きめのカットを選んで焼き物にしました。

最近、信楽に撮影に行ったときに購入して
使っていなかった陶板を使用。

羊の陶板焼き。

気のせいか、ふわっと焼きあがった感じで、おいしくいただけました。

11品目 羊味噌ごはん

炊き立てのごはんに、羊味噌を乗せて完成。

羊味噌ご飯(茶碗は金沢で購入)。

羊の陶板焼きに良く合います。

12品目 羊のカリカリベーコン風

5品目の羊の生ハム風を細切りにして、
フライパンの上に焦げ付かないよう
アルミホイルを敷いて、弱火でゆっくり焼く。

油が出てきて、
肉がカリカリになったら完成。

羊のカリカリベーコン風

羊の味が凝縮して、おいしくいただけます。
ワインにぴったりです。

13品 羊ミートソース・パスタ

最後の一品は、残った食材の利用メニューです。
ナスをオリーブオイルで炒めて、羊ミートソースの残りと白ワインを入れて、ナスミートソースを作る。
パスタを茹でてナスミートソースをかけ、羊のカリカリベーコン風を散らして完成。

羊ミートソース・パスタ。

ミートソースのふわっとした羊と、カリカリベーコン風のがつっとした羊が交互に出てきて楽しい味わいでした。
結局5日間に渡って羊肉と格闘の日々でした。
たいへんな時期ではありますが、料理への集中と、羊のおいしい味わいで幸せな時間を過ごすことができました。

次回からは通常モードに連載に戻ります(笑)。

羊肉料理、前半はこちら!

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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