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酒でおなじみのチョーヤが、鎌倉に『梅体験専門店「蝶矢」』を6月11日オープン。 梅酒または梅シロップ作りが体験できるという。それは面白そう! ということで、編集部の戎(えびす)が実際に体験。結論から言う。すごく楽しかった!

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鎌倉の新スポット『蝶矢』で梅酒・梅シロップ作りを体験!

『梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店』は、2018年にオープンした京都店に次ぐ2号店。
東日本では初の出店となる。

古民家を改築したお店は、
鎌倉らしい和の風情があふれている。

店名にある「梅体験」とは、梅酒または梅シロップ作り体験のこと。
厳選された素材から好みを選べ、その組み合わせは100通り以上!
自分だけのマイ梅酒、マイ梅シロップができあがる。
1日8回実施され、所要時間は約1時間。
最大6人で行うワークショップ形式となっていて、ひとりで何本作ってもOK。

梅体験は、
カウンターに6人並んで行われる。

今回はある日の17時〜の回にお邪魔した。
その日の最終組。
男2人で訪れた編集部チームと違って、周りはすべてカップル。
ちょっと気が引けるが仕方あるまい……。
梅コンシェルジュによる梅体験の説明でスタート。
時折笑わせながら軽快なトークで緊張感をほぐしてくれる。
次にボトルサイズの選択。
ドリンク1杯分ができあがる「S」(1000円)、ドリンク3杯分の「M」(2000円)、ドリンク6杯分の「L」(3000円)の計3サイズを用意している。
これが梅体験の基本料金となる。
今回は「M」1本を選んだ。

ボトルは3サイズ。梅は写真の通り、通常全5種類(写真はレプリカ)。
この日はその5種類に加え、期間限定1種類も用意。

次いで、梅の紹介。
6種類あり、氷砂糖で漬けたシロップを飲みながら説明を受ける。
この日の梅は下記の通り。
赤梅、青海、小梅と多彩なラインナップだ。
・完熟南高
和歌山県産。熟し度合いは一番。モモのような香りで、濃厚な味わい。
・白加賀
江戸時代から続く歴史ある青梅。酸味があって、スッキリした後口。
・有機南高
桜の葉のようなフレーバー。果実味にあふれ、非常にジューシー。
・NK14
2008年にできた南高梅の新品種。若々しい甘みと香りのバランスがいい。
・パープルクイーン
和歌山でしかとれない小梅。梅酒にすると杏仁豆腐の香りがする。酸味が強い。
・橙高
期間限定の梅(現在は終了)。みずみずしい味わいとフルーティな香りが特徴。
なお、完熟南高、白加賀以外は、プラス料金。Sで+30円、Mで90円、Lで180円。

ショットグラスに
梅シロップを少量注いでくれる。
お酒のテイスティングのようで楽しい。

シロップを飲むと、それぞれの梅の個性がハッキリとわかるから面白い。
品種でここまで違うものかと素直に驚いた。
続いて、氷砂糖のテイスティング。
すべて、南高梅と合わせたシロップで飲ませていただける。
・金平糖
「ボトルの中に入れると写真映えしますよ」と梅コンシェルジュ。氷砂糖よりも甘みが強い。
・てんさい糖
黒糖のようなコクがある。ミネラルが豊富だから少しはヘルシーに仕上がるのだろうか。
・有機アガペシロップ
テキーラの原材料に使われるアガペのシロップ。梅の酸味や旨みを引き出してくれる。
・ハチミツ
百花蜜。シロップに使用した場合、ハチミツの香りや味が全面に広がる。完成もまろやかに。
てんさい糖と氷砂糖以外はSが+50円、Mが+150円、Lが300円。
どれも美味しいが、自分のなかで「これを合わせよう」というのがだいたい見えてきた。
最後にお酒の説明。
選べるのは、梅酒作りによく使われるウォッカ、ブランデー、ホワイトラム、ジンの4種類。
いずれもプラス料金で、Sが250円、Mが500円、Lが750円。
ここで作った梅酒や梅シロップは持ち帰り、家で完成を迎える。
それまでのプロセスや、完成後の梅の楽しみ方をレクチャー。
梅酒、梅シロップともに1日1回、ボトルをくるくると回し撹拌させること。
梅シロップは1週間、梅酒は1ヵ月で完成。
ボトル内の梅は、刻んでクリームチーズとともにクラッカーの上にのせたり、ヨーグルトに入れるなどして食べられるそうだ。

壁面には、梅シロップが完成するまでの
経過が展示される。

さあ、いよいよ組み合わせを決める運命のとき。
梅酒にするのか、梅シロップにするのか。
組み合わせが100通りを超えるとあって、普通の人は迷うはず。
でもご安心を。
梅コンシェルジュと相談しながら決められるので、気軽に疑問点を聞ける。
自分は酒好きなので迷わず梅酒を選択。
「有機南高」+「有機アガペシロップ」+「ジン」の組み合わせに決めた。
理由は、ジンベースの梅酒があまりないから。
単純に飲んでみたいのだ。
砂糖はジンの香りを立たせてくれそうなアガペシロップ。
梅は、これまたジンに合いそうな桜の葉フレーバーの「有機南高」にした。

戎チョイスの
「蝶矢梅キット」(2740円)

さあ、梅酒作りのスタート。
最初は冷凍の梅のヘタ取り。
ヘタを取る道具は耳かきのような形で、チョーヤの工場で作られた特注品。
スッと取れた。
ヘタを取った梅をボトルに入れたら、砂糖(アガペシロップ)を投入。
梅と砂糖(アガベシロップ)の重量が1対1.3になるのが梅酒作りの黄金比なんだとか。
へぇ〜。
梅コンシェルジュが時折教えてくれる豆知識がうれしい。

アガペシロップを投入。

トントン拍子に進み、お酒(ジン)を注いだら、最後は箱詰めして終了。
ここから飲めるようになるのは1ヵ月後。
これから、おうちで毎日撹拌をするのだ。
忘れそうで怖い……。

梅酒のベースボトルが完成。ここから最低1ヵ月のお付き合いだ。

あっという間の約60分。
それぞれの素材を吟味して決めていく工程が、想像以上に楽しかった。
どんな味に仕上がるのか待ち遠しい。

箱詰め。お土産に持っていくのもいい。

一度体験するとわかるが、終了直後から「次はこういうのが作りたい」と頭の中でマイレシピが駆け巡る。
しかしこの体験、すでに狭き門になっているのだ。
予約はお店のHPで行っていて、2週間先までの予約が可能。
日付が変わる0時から予約を受け付けているが、土日や祝日の体験分は受付開始数分で埋まってしまうとか。
実際、京都では予約の倍率が50倍に達するほどの人気ぶりで、リピーターも多いそう。
鎌倉店がオープンしたときも、初回の梅体験は全員が京都で体験されたリピーターだったそう。
また、ボトル、箱を持ち込めば、材料のみの価格で体験することも可能。
費用を安くできるのもまたリピーターを呼ぶ秘訣だろう。
……と、取材しながら作っていた自分とは裏腹に、ほかの方たちは一足先に終了。
店を出る人もいれば、テラスに行く人もいた。
こちらにはテラス席があり、お庭を眺めて過ごすこともできる。

テラスでは、
ドリンク片手に小休止なんてのも。

テラスにいる人の手にはドリンクが。
そう、お店では梅シロップを使ったドリンクを販売。
梅体験後はもちろん、ドリンクのみの購入もOK。
鎌倉散策のお供にいい。
ホットで3種類(各400円)、アイスで4種類(各500円)あり、紅茶や緑茶で割った変わり種もそろう。
ホットの緑茶割りは、クエン酸の酸味がホットレモンを彷彿させ、最初は酸っぱく感じるが後味スッキリ。

ホットドリンク 緑茶割り 400円

アイスはソーダ割りをいただいた。
底に溜まった完熟南高のシロップをストローでかき混ぜながら飲む。
ほのかな酸味と炭酸で爽快感抜群。
酸味が足らないと感じたら、カップの中にある完熟南高をストローでつぶすべし。
つぶせばつぶすほど酸味が増し、結構酸っぱくなる。
そのぶん、元気になってくる気がするのは、クエン酸のおかげか。

アイスドリンク ソーダ割り 500円

2ヵ月に1回限定ドリンクが登場し、下写真の「梅カシスシャーベットソーダ」は8月11日まで。
シャーベットが加わることで、爽快感アップ。
しかし、カシスなので味は濃厚。
スイーツ感覚で楽しみたい。

梅カシスシャーベットソーダ 540円

梅作りを楽しめるだけでなく、街歩きに最適なドリンクもいただける。
鎌倉駅西口から徒歩1分というアクセスの良さも魅力だ。
鎌倉観光で行くスポットのひとつに加えてみては。

梅体験専門店「蝶矢」鎌倉店
[住所]神奈川県鎌倉市御成町11-7鎌倉御成町白亜1F
[営業時間]10時〜18時
[HP]https://kamakura.choyaume.jp

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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