旅暮らしが多く、多忙な女子プロゴルファー。小野祐夢(ひろむ)プロは、これに5年間の大学生生活が加わった。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の制度を使って、早稲田大学の人間科学部健康福祉科学科に入学。試合と練習の合間を縫ってリモート授業に取り組み、勉強を重ねた。2021年は1年間、卒論と格闘。行動分析学の卒論を無事、提出して5年で卒業した。そんな日々の中でも、ホッとできるのが、お気に入りの店で過ごす”ハートめし”タイム。そっと教えてくれたのは、地元、岐阜県の老舗喫茶店だった。
モチモチの太麺、ボリューム満点! 一番人気は「イタリアン」
「小さい頃から行っているお店で、今では家に帰ってくると行く感じですね。年配のご夫婦がやっていて、制服姿のアルバイトさんがいたりするアットホームなところです。昔ながらの喫茶店」
中央本線と太多(たいた)線が走るJR多治見駅から徒歩約4分、東鉄バスのバス停からはさらに近い便利な場所にあるのが、「K」だ。
「コーヒー」と「スパゲッティ」の文字が書かれた看板と、装飾のあるかわいらしい窓が並び、小さな赤いテントの雨よけの外観が懐かしさを感じさせる店だ。
「イタリアンが人気なんですけど、太麺でおいしいんです。鉄板に玉子がひいてあって、混ぜながら食べるんです。鉄板で少し焦げ目がついたりして。濃い目の味を食べたくなるんですよね」とお気に入り。
イタリアンだけでなく、ナポリタン、ミートスパ、インディアンなど鉄板で供されるスパゲッティ(あえて“パスタ”ではないところも老舗らしい)の種類は多く、何を食べるか迷ってしまいそう。モチモチの太麺に濃い目のソースでボリューム満点な上に、大盛り、大大盛りやトッピングも楽しめる。さらには、スパゲッティとライス、スパゲッティとカレーライス、飲み物などのセットまであり、ハングリー具合と相談しながら、メニューが選べる。
ファミリー層、学生、年配のカップル、友人同士など、さまざまな常連さんでにぎわっている。モーニングで始まる朝9時から、夕方4時までの開店時間は、常においしい匂いと笑顔に包まれている。