身体が資本の女子プロゴルファー。転戦が続くシーズン中の癒しとなり、同時に体を作る元となるのが食事の時間だ。そんな女子プロゴルファーが、お気に入りの食事処をそっと教えてくれる女子プロゴルファーの“ハートめし”。今回は、大西葵さん(28)の登場だ。大西さんが子供の頃から通う地元の名店とは……。
子供の頃から、お肉を食べたくなったら『YAKINIKUYA漫遊亭』
千葉県我孫子市で生まれ育った大西さん。「子供の頃から、お祝い事とかあるといつもここに行っていました」というなじみの店は「印西の焼肉屋さん漫遊亭」。YAKINIKUYA漫遊亭の千葉ニュータウン店のことです。
YAKINIKUYA漫遊亭は、『Delicious&Surprise』をコンセプトとして、関東を中心に16店舗を展開している焼肉チェーン店。精肉部門の専門性を活かしたスーパーマーケット「ジャパンミート」や「肉のハナマサ」などが名を連ねるJMホールディングスの一員「ジャパンデリカ」が運営している。質の良いお肉を国内外から調達するお肉のプロが提供するクオリティの高いメニューやサービスは、長年にわたり地域の人たちから親しまれています。
ランチ、ディナーはもちろん、パーティーメニューも豊富。一緒に行ったメンバーの誰かが誕生日なら、写真を撮影してその場でプリントがもらえ、漫遊カルビかバーズデーパフェが1人前無料、更に次回使える割引券のプレゼントもあり、ファミリーやグループで訪れやすくなっています。
大西さんは子供の頃、すでにゴルフクラブを握っていました。9歳でゴルフを始め、兄で現在はティーチングプロとして、またキャディとして青木瀬令奈プロを支えている翔太さんとともに、ゴルフに明け暮れる幼少期を過ごしていたそうです。この頃から、漫遊亭での食事は、エネルギー源であり、家族で過ごす大事な時間だったというわけです。
産休後に、復帰
大西さんは、2014年に20歳でプロになってコツコツと経験を積み、2019年には、賞金ランキング43位で初めてシード権を獲得しています。ところが、シード選手として臨むはずだった翌2020年のツアーは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で半分近く中止になってしまいました。その結果、2021年と合わせて、一つのシーズンになったのです。
ツアーが異例のロングシーズンになったのと前後して、大西さんは2021年に同じプロゴルファーの伊藤有志さんと結婚しました。そして、その年の9月には長男を出産しています。シード選手なので、ツアーの産休制度が使えました。大西さんは2021年5月からシーズン一杯産休を取って、2022年3月の開幕戦で復帰しました。
パパである伊藤さんや大西さんのお母さんと一緒に、ツアーでプレーしながら子育てをするワーキングマザーです。アスリートであるプロゴルファーにとって、出産はある意味大きなリスクでもあります。妊娠、出産を経て、体が以前とは大きく変わってしまう可能性があるからです。それを一から作り直して、ツアーに戻ってくるのは並大抵のことではありません。産後約半年で復帰した大西さんの努力は、とてつもないものだったでしょう。