青い空、白い雲。そこに涼やかな風と場の熱気が生ビールを旨くする。屋外で飲む一杯はかくも旨い。そこで、これからが気持ちいい球場とビアガーデンに出陣。魅力を存分に伝えます。まずは、野球好きライターの森田、輔老による“球場ビアガーデン”からどうぞ。
【球場編】ハマの絶景で味わうオリジナル醸造ビール『横浜スタジアム』
「うわぁ、天国!」。
座席に着いて歓声が漏れた。突き抜けるような青空と、眼前に広がる大パノラマの風景。高さ31メートルのウィング席に、デーゲームの非日常が満ち溢れる。
これには「ビールをおいしく飲める場所と聞いて」とついてきたライター菜々山も大興奮。
「大人になって球場に来るの、初めてなんだ!」と菜々山。
待ってました、お任せあれ。何を隠そうこの私、年間約50試合を現地観戦する大の野球ファン。全国の球場を巡っているけど、運が良ければ汽笛の音も聴こえる、港町のハマスタは格別だ。だって観戦のお供にオリジナル醸造ビールを味わえるんだから。
ベイスターズエール900円、ベイスターズホワイト950円
応援団のラッパが鳴り響くなか、第一弾発売の「ベイスターズエール」を菜々山に勧める。
「フルーティな爽やかさ。柑橘のアロマにホップの苦味、ハマッ子の洗練性を感じるね」
クイクイ進む軽やかなエールは、球団内のアンケートをもとに開発された入魂の一杯だ。
一方の私は「ベイスターズホワイト」で迎え撃つ。くぅ~、まろやか。ベルジャンスタイルならではの艶な香気が弾け出し、コリアンダーのスパイス感が舌を包みこむ。
喉を湿らせたならスタジアムグルメも。
「ベイカラチーズ味」はカリカリのグラナパダーノチーズがビールを誘い、汁なし混ぜそばの「すたぁ麺」は、九条ネギに炙りベーコンが旨みの効いたつまみとなって、杯を進めさせてくれる。舌鼓を打ちながら、ふと吹き抜ける風の清涼感に身をゆだねる。
ベイカラチーズ味700円、すたぁ麺1400円
「ここはグラウンドからスタンドに巻き上がるような風が吹くんです」とは、ベイスターズ広報の小泉匡さん。
「風が360度から届いて気持ちいい。ビール、おかわり〜!」と菜々山。
早くもハマスタの“風”を捉えているのだろうか。
「飲んで、食べて、観戦して。私、球場の楽しみ方がわかってきたかも!」。
ほろ酔いのえびす顔でそう言われると、次回のチケットを手配したくなるじゃない。野球とビールの首位攻防戦が、横浜の空高く、晴ればれと続いていく。
『横浜スタジアム』
[球場名]『横浜スタジアム』
[住所]神奈川県横浜市中区横浜公園
[交通]JR京浜東北・根岸線ほか関内駅南口から徒歩2分