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ダイハツが2025年8月25日に発売した新しい歩行領域モビリティ「e-SNEAKER(イースニーカー)」。今回編集部では、普段運転をしない女性を体験ドライバーとして、日本橋を抜けて隅田川沿いまで片道2.3kmのルートを実際に走ってみた。おしゃれな街並みにも自然に溶け込み、シニアだけでなく若者やビジネスパーソンまで幅広い層が快適に使える――そんな使い勝手と完成度を誇るモビリティだった!

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開発コンセプトは“パーソナルモビリティ”

ダイハツの歩行領域モビリティ「e-SNEAKER」。大阪・関西万博では公式キャラクター「ミャクミャク」をイメージした専用車が活躍中だ

e-SNEAKERはカテゴリー的には電動車イス。その開発コンセプトは「胸張れる 軽快 安心モビリティ」。「ただの介助用ツール」ではなく、自分の意思で自由に動ける“パーソナルモビリティ”として開発された点が大きな特徴だ。

実際、ダイハツはターゲットをシニアに限定してはいない。2025大阪・関西万博では、障害物検知や接触停止機能を備えた専用モデルを150台提供し、歩車混合交通システムの実証実験を実施し、来場者の移動手段としても活用された。

その結果、子どもから高齢者まで幅広い世代の利用者から、「快適だった」「楽しかった」といった高い評価が数多く寄せられたのである。

日本橋の街を軽快に!

レトロモダンな街・日本橋にもよく似合うe-SNEAKER

試乗のスタートはダイハツ東京支社。コレド室町界隈を走り出すと、すぐに街の人々の目線と自然に重なることに気づく。今回モデルを務めた栖関ありささんの身長(164cm)は平均よりやや高めだが、座った状態で成人女性と同じくらいの目線になり、違和感がない。

シートは3段階調整式で、最も高くすると歩行者や自転車と同じアイポイントに。広い視界を確保でき、同行者との会話も自然にできるよう配慮されている。こうした“人との距離感”を考えた設計は、単なる移動手段にとどまらないダイハツらしさを感じさせる。

また、都会的でスタイリッシュなデザインも大きな魅力。カジュアルファッションにもビジネススーツにも似合い、日本橋の街並みにスッと溶け込むのはさすがである。

自転車やスクーターに乗る感覚で快適走行

最高速度は6km/hまで出るので、想像以上に快適に、早く移動が可能。路面の凹凸も感じさせない乗り心地のよさで、長時間乗っていても疲れない

日本橋界隈は石畳やタイル舗装が多く、オシャレな反面、車イスや台車には不向きなガタガタ道。しかし、e-SNEAKERはそこをものともせず、フロントの8インチ大径タイヤと4輪エアタイヤ、そして前後サスペンションによって路面の凸凹を吸収。フロントはゴムブッシュ、リアは独立懸架式で、快適性が段違いだ。

道路交通法上は歩行者扱いなので基本的に歩道を走行するが、段差もラクラク超える。ペーパードライバーで運転に自信がないという栖関さんも「自転車やスクーターに乗る感覚で簡単に扱える」と安心して操作していた。

操作はシンプルそのもの。電源を入れてアクセルグリップを回せば前進、戻せば減速。まるでワンペダルドライブのようで、初心者でもすぐに馴染める。

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おとなの週末Web編集部
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