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豊かな香りが立ち上るツユの中に、端正に打たれた蕎麦がたゆたう。スッと手繰り口に含めば、新蕎麦ならではの馥郁たる香りが加味され、はぁぁ…思わずため息だ。いつもの蕎麦屋もいいけれど、お気に入りリストに加わる新店を探すのも楽しいもの。ということで2023年~2024年に開店した気鋭の新店を集めました。名店出身の注目店で新たな蕎麦の魅力に出合えること間違いなしです。

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【2023年7月OPEN!】名店仕込みの技を上質なカウンター空間でしっぽり味わう『蕎麦いのも』@あざみ野

店主の井面亮太さんは蕎麦の名産地である栃木出身。ゆえに自分の店を構える時、思い描いたのは「故郷の食材とおいしい酒を揃え、カウンターで揚げたての天ぷらや旬肴を楽しめて、蕎麦で〆る店」だったそう。

思いを形にすべく主役に選んだ蕎麦は香り高く味が濃厚な栃木・八溝産だ。その玄蕎麦に茨城「常陸秋そば」の丸抜きを合わせ、粗挽きや微粉など挽き方を変えてブレンドする。みずみずしく艶麗な十割はしなやかなのど越しで、じんわり舌に届く穀物香と甘い余韻が実に心地いい。

さらに品書きに目をやれば冷や麦やうどんも自家製粉した国産小麦を使って手打ちするとやら!ここでピンときたあなたは蕎麦好き確定。そうです、井面亮太さんは神楽坂の名店「蕎楽亭」で14年活躍したお方。

天ぷらそば2280円

『蕎麦 いのも』天ぷらそば 2280円 蕎麦はやや細め。カツオ節と真昆布などのダシを使うツユはふくよかな旨みだ。別盛りの天ぷらは軽やかな仕上がりになるよう油の温度管理に気を付け、こまめに濾していい状態を保つよう心掛ける

実力は言うに及ばず、蕎麦に華やかな彩りを添える名物の天ぷらだって期待を裏切らない。川崎の市場から仕入れる魚介や野菜は見るからに上質、懐紙にほとんど油が付かないサクッと軽やかな仕上がりは素晴らしきかな。

積み重ねた実直な技と仕事が、美味のひと時を約束してくれる。

『蕎麦 いのも』店主 井面亮太さん

店主:井面亮太さん「よりおいしくなるよう蕎麦粉の配合なども日々考えています」

『蕎麦 いのも』

[店名]『蕎麦いのも』
[住所]神奈川県横浜市青葉区新石川1-22-1サンパティオ1
[電話]045-509-1843
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、17時~21時(20時LO)
[休日]月・日・祝は不定休
[交通]東急田園都市線ほかあざみ野駅東口から徒歩7分

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【2024年12月OPEN!】巣鴨から国分寺へ、兄弟の絆を感じるつまみと蕎麦『手打そば菊谷国分寺』@国分寺
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『おとなの週末』編集部
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