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サッカーワールドカップ(W杯)も決勝戦を迎えるなか、今年も「土用の丑の日」が近づいてきました。2026年は、来週7月26日の日曜日。休日とあって、全国のうなぎ屋さんは大いににぎわいそうですね。一般的に、関東はふっくらした食感の蒸し焼き、関西はパリっとした直焼きと言われますが、全国には、各地で育まれてきた個性豊かなうなぎ料理が数多くあります。そこで今回は、「ご当地うなぎW杯」と題し、決勝に勝ち上がった柳川の「せいろ蒸し」と名古屋の「ひつまぶし」、そして、三位決定戦を制した御殿場の「水かけ菜うな丼」をご紹介します。

1681年創業の元祖「本吉屋」で、タレ炊きご飯が主役の柳川せいろ蒸し

まずは、華麗なパス攻撃で決勝戦に駒をすすめた「せいろ蒸し」からご紹介します。水郷の町・福岡県柳川市の名物料理ですね。「せいろ蒸し」の特徴は、何と言ってもタレをまぶした蒸しご飯にあるのではないでしょうか。うな重やうな丼で使われるタレって、それだけでもおいしいのに、それでご飯を炊けば、さらにおいしくなるに決まっています。うなぎの調理法は関東と関西のハイブリッドだそうです。すなわち、さばき方は関東風の背開き、焼き方は関西風の直焼き、そして最後に蒸して完成。なんと贅沢なパス回しでしょうか!

柳川川下り

では、「せいろ蒸し」の発祥の店と言われる『元祖 本吉屋 本店(福岡県柳川市)』を訪ねてみましょう。1681年(天和元年)創業という気の遠くなるような歴史を持つお店です。開店前にうかがうと、すでに何組かの待ち客が。そして、店からはもうもうとうなぎを焼く煙が立ちのぼっています。この匂いだけで、ビールが飲めそうです(笑)。

本吉屋

「本吉屋」でまずいただいたのは、「白焼き酢物」です。白焼きの甘みに酢の酸味が重なり、いい塩梅です。ビールと一緒に楽しんでいると、「せいろ蒸し」が運ばれてきました。

本吉屋(白焼き酢物)

せいろの朱色、錦糸卵の黄色、うなぎの茶色、なんとも縁起のいい色合いで、幸せな気分になります。人生二度目の柳川「せいろ蒸し」ですが、前回は20年ほど前のこと。しかも元祖でいただくのは初めてで、胸が高鳴ります。

本吉屋(せいろ蒸し)

では実食です。味はやや濃い目です。タレで炊いたご飯はしっかりとした味付けで旨い。うなぎよりも主役を張れるご飯ってそうはありません。それくらい、お米一粒一粒に味が染みたうなぎご飯です。メインのうなぎももちろん旨い。「直焼き」でありながら、蒸しているため、びっくりするほど柔らかい。

隣では、外国人のお客さんが「唐揚げ(うなぎの骨)」を食べています。ポリポリ食べる音を聞きながら味わう「せいろ蒸し」もオツなものです。別のインバウンド客も「ウナギボーン!」と注文。どうやら、SNSか何かで流行っているのかもしれません。2度目にして多くの発見がある「せいろ蒸し」でした。

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肝焼き、白焼き、ひつまぶし、名古屋「うな富士」で攻撃力全開の昼食
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十朱伸吾 
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