うなぎ以外の料理と酒とを味わって最後にうなぎで〆。専門店ではなかなかできない楽しみ方を叶えてくれるお店を厳選して紹介します。
豚、鶏、うなぎと3つの串が揃った使い勝手の良い居酒屋『つなぎや』@西小山
駅から線路を渡った筋にあり、店頭にある「つ」の文字が入った紫色の大きな幕が目印。うなぎを楽しみに来る人と、うなぎを食べない人がいる、と客層が分かれるお店だ。
というのも、焼鳥、焼きとん、うな串と陸海空の串に一品料理までが揃い、どれもが旨い。「種類が多いと仕込みが大変です」と店主は苦笑い。
赤玉を使った半熟感が楽しい玉子焼きや、頬張り切れない大きなつくねなどの名物もあり、酒とつまみを色々と楽しんだ後、締めに一本だけうな串、あるいはうな重で〆という夜も悪くない。日本酒10種の揃えも頼もしい。
日本酒飲み比べ3種 1100円、うなぎ串 490円〜、かば焼き 時価(2000円~)
うなぎは浜名湖産で、サイズに差があるので個体によって値段が変わる。そのため「時価」だが良心的価格。お腹も心も大満足な夜になりそうだ。
店主:西嶋健太郎さん「なるべく安く提供していきたいです」
[店名]『つなぎや』
[住所]東京都品川区小山6-1-6
[電話]03-4361-3067
[営業時間]17時~24時(土14時~、23時LO)日・祝後日17時~22時(21時半LO)
[休日]水
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩1分
食材本来の味を丁寧に引き出したうなぎの釜めし『釜めし・焼き鳥・うなぎ 梅Q』@蒲田
釜めしと焼鳥、そしてうなぎ。そんな夢の面子が揃う店が蒲田にある。こちらで注文すべきは、釜めしとうなぎを同時に堪能できる「特製うなぎ釜めし」。
で、釜めしの宿命である待ち時間には、充実した一品料理、あるいはもうひとつの売り、焼鳥をここぞと味わうのだ。
ジューシーな焼鳥は、噛み締めるごとに旨みが溢れ、ついレモンサワーをグイッ。こんな至高の時間を堪能していれば、焦らし上手な〆がお目見え。
特製うなぎ釜めし 4400円
釜めしにはうな重と同じうなぎが使われていると聞き、甘い味わいを想像して頬張れば、思いの外さっぱりとした味付けに驚く。
さらに一緒に炊いたごぼうの香りが立ち上り、米一粒ひと粒にいたるまで食材の旨みが凝縮。表の喧騒を忘れてしまう、見事な食体験をどうぞ。
2代目:梅村礁一さん「3世代に渡って愛される変わらぬ味をお楽しみください!」
[店名]『釜めし・焼き鳥・うなぎ 梅Q』
[住所]東京都大田区西蒲田7-69-1 蒲田東急プラザ第一別館
[電話]03-3731-8170
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、17時~21時半(21時LO)
[休日]火(祝の場合は営業、翌休)
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅西口から徒歩3分
迷うのもまた一興!受け継がれるうなぎの味とこだわり満点の鳥料理『鳥福』@入船
下町風情が残る八丁堀に気になる店構えの老舗が一軒。看板にはうなぎ・鳥割烹の文字。店内に足を踏み入れれば、まるで実家のような心地よさに心を掴まれた。
うなぎは串うち3年、割き8年……などと言うが、恋に堕ちるのは一瞬である。まずは、うなぎとともに二枚看板を張る鳥料理から。
食欲をそそる焦げ目の焼鳥とカリッとしたから揚げは、想像を超える柔らかさ。この食感の秘密は、鶏モモ肉の筋をしっかりと取り除くという店主のこだわりによるもの。
そして、美麗なツヤを帯びて登場したのは〆のうな重。創業時に本店からタレを継ぎ、そこからさらに60年。歴史と旨みが染み込んだ自慢のタレをまとうふんわりとしたうなぎに、思わず箸が進む。
うなぎお重B 3850円
外れなしの多様なメニューに、寡黙な店主とチャキチャキの女将さんの温かさ。こんなお店が近所にあったらなぁ……(恋煩い)。
2代目店主:菊地正典さん「初代女将セレクトの日本酒と焼酎など多数取り揃えています。」
[店名]『鳥福』
[住所]東京都中央区入船2-8-10
[電話]3-3551-3220
[営業時間]11時半〜13時半、17時〜22時
[休日]土・日・祝
[交通]地下鉄有楽町線新富町駅1番出口、日比谷線八丁堀駅A2出口から徒歩5分
撮影/小澤晶子(つなぎや)、鵜澤昭彦(梅Q)、大西 陽(鳥福)、取材/輔老 心(つなぎや)、星野真琴(梅Q、鳥福)
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