東京都内で昨年にかけてオープンした寿司店を大調査。都心部を中心に夜は6000円台で満足できる寿司店の発掘に成功した。唸るほどのにぎりの旨さと、安さを兼ね備えた安心かつ弩級の三ツ星店、ここに集結!
画像ギャラリーコスパ最高の寿司店、東京都内おすすめ9選!
昨年にかけてオープンした東京都内の寿司店を大調査。都心部を中心に夜は6000円台で満足できる寿司店の発掘に成功した。コスパ最高の寿司店、東京都内おすすめ8選!
[池尻大橋]三宿の寿司 えん
[2017年7月オープン]
1貫1貫に真心が込められた至高の寿司をお手頃に
時に寿司屋のカウンター内は職人の舞台のようだと表現されるが、美しい国産檜のコの字風が目を引くこの店もそう。ネタ箱には調理を待ちわびる飛び切りの天然物が並び、美味しく魅せるよう配した温かみのあるライト、そして何よりこの舞台で繰り広げられる若き大将の所作と接客が清々しく、客を心から楽しませる。握りはお好みでも十分安いが、とりわけコースはお値打ち。自慢の天然本マグロのほか、本物の味を腹いっぱい食べてほしいと豪快に切り付けたネタの旨さは格別だ。「1貫1貫を料理と考えています」との大将の言葉通り、例えばタコは生でポン酢ジュレ、炙って塩で食べ比べさせるなど気配りも完璧。有明海産の海苔や自家製ダシ醤油とすべてにこだわる名店誕生に三宿が今、沸いている。
にぎりコース 極上握り12貫 5400円
天然の本マグロの大トロ、中トロ、赤身をはじめ、大将の故郷の北海道から直送される真ツブ貝など旬の握りが並ぶ。豪快なネタは飾り包丁を施したり、食べさせ方にも趣向を凝らす。シャリは白酢と赤酢を7対3にブレンド。
自慢の一貫 のどぐろ 864円
秋から冬は脂の乗りも最高になる。写真は新潟産。軽く炙って旨みを凝縮させる。
天然の本マグロにこだわり、産地に関係なくその日にいい品質を築地から仕入れてくる。
[店舗情報]三宿の寿司 えん
[門前仲町]すし おかしら
[2017年5月オープン]
職人の想いを詰め込んだ美しい握りに圧倒!
極めつきの天然ネタと3種の酢をブレンドし、爽やかな酸味の余韻を残すシャリと、おろし立ての本わさびで握る。最後にひと塗りするカツオ節の旨みを利かせた煮切り醤油がネタとシャリの見事な調和をもたらす。日本橋や銀座など数々の有名店で腕を磨いた、この道30年の大将の経験とこだわりが、気品あふれる姿の1貫に詰め込まれている。この店を訪れるのならば、ぜひカウンター席に座りたい。すぐ目の前で繰り広げられる、粋で華のある大将の握りの所作にも見とれてしまう。
おすすめにぎり 3456円
この日は本マグロの大トロ、キメ細やかな身のイサキ、釣りアジ、金目鯛の昆布〆、生イクラの醤油漬けなど8貫とカンピョウ巻き。和三盆で作る出汁巻玉子を添えている。
自慢の一貫 あなご 324円
活穴子を使用し、ふんわりとした口どけはまさに至福。キズや破れのない皮目の美しさに高い技術を感じさせる。
[店舗情報]
[池袋]鮨 てつ也
[2017年3月オープン]
江戸前の技と旬を堪能できるコース
若き店主・中村哲也さんは、池袋東口の人気店『幸ちゃん寿司』などで修業後、北口のはずれにこの店を開いた。毎朝築地に足を運んで仕入れる天然ものを中心としたネタは、常時約20種類ほどを揃え、江戸前の丁寧な仕事を施し、訪れる客を愉しませてくれる。また、寿司店としては珍しく、焼き物、煮物、蒸し物といった一品料理にも力を入れており、どれも割烹顔負けの繊細な味わいが見事! はじめてならば、旬の食材を使用したつまみと握りを盛り込んだコースがオススメだ。
雪コース 5200円
マグロのヅケ、金目鯛の炙り、昆布〆した平目など。自家製のカンピョウ煮の巻物や、イクラの小丼が付く。コースの内容は日替わり
前菜には鴨ロースとカボチャの南蛮煮。刺身は炙りカマス、生本マグロ、水ダコ。一品料理の湯葉のウニのせに、お椀とデザートが付く
自慢の一貫 穴子 400円〜 700円
新鮮な穴子を、酒・塩・砂糖で煮る“白煮”で仕上げる。握る直前に笹の葉で蒸し焼きにし、爽やかな香りを堪能できる。
[店舗情報]
[白金高輪]白金よこ山
つまみと握りを良心価格のコース仕立てで愉しむ
おまかせの握りコースは先付からはじまり、揚げ物、お造り……と信じられない充実ぶり。夏は鱧、冬は白子といった旬の小鍋も登場し、京料理出身の店主ならではの繊細な献立がクライマックスの握りへといざなってくれる。ネタは天然物で、粒がしっかりして甘みのあるコシヒカリを使うシャリは風味付けに赤酢を加えたやさしい旨み。仕入れ、仕込み、調理まですべて店主ひとりでこなす誠実な味わいに、幸福感がじわりと染みる。
おまかせ「たしなみ」 5,400円
(穴子、ウニ、白イカ、ホタテ、ボタンエビ、〆サバ、金目鯛)※仕入れによってネタに変動あり
〆に供される握りは7貫。勝浦の金目鯛や対馬の穴子などその日築地で仕入れたネタを使う。シャリは若干甘めに仕上げている。最後に赤出汁も付く。
先付(自家製胡麻豆腐)揚げ物(カボチャとカサゴの天ぷら)カツオたたき。本葛と白ゴマで作るゴマ豆腐など京料理店で修業した店主が作るつまみはどれも秀逸。
お造り(マグロ、真ダイ、真ダコ)酢の物(もって菊とズワイガニ)小鍋(甘鯛と小カブ)カツオダシで作る小鍋はつまみの名物。季節で食材が変わる。
自慢の一貫 イワシ 324円
[店舗情報]白金よこ山
[京橋]本等鮨 海馬 東京京橋店
[2017年4月オープン]
気取らず楽しめる関西寿司が待望の東京上陸
大阪の人気寿司店が東京に初進出。職人のほとんどは地元から上京した腕利き揃いで、本店そのままの味をここ京橋で堪能できる。1貫162円からという明朗会計がうれしい握りの中でも、珍しいネタなら関西では定番のウナギだろう。自家製の醤油ダレで焼いた香ばしい身が、リンゴ酢を加えた甘めのシャリに実に合う。ほかにもアサリやハマグリがてんこ盛りの貝汁など、独創性あふれる季節料理も多彩。この貝汁や太巻きなどが味わえる朝食を提供しているのも、寿司屋では貴重だ。
おまかせ「海馬」10貫 3240円
(カマス、車エビ、ウニ、イクラ、ウナギ、カレイ、中トロ、剣先イカ、小肌、トリ貝)
関西では昔から定番ネタというウナギなどが入る。
自慢の一貫 佐賀牛の炙り寿司 1404円
[店舗情報]本等鮨 海馬 東京京橋店
[恵比寿]鮨たか 恵比寿店
[2016年10月オープン]
旭鮨が立ち上げたカウンタースタイルの店
創業から90年を迎え、都内を中心に店舗を構える『旭鮨総本店』が、恵比寿ガーデンプレイスのダイニングフロアにオープンさせた。とりわけ腕の良い職人が目の前で握る寿司を、お好みで愉しむカウンター主体のスタイル。選び抜いた鮮度抜群の素材を使用し、〆る、煮る、といった江戸前の丁寧な仕事をほどこした洗練された寿司を、高級感あふれる雰囲気のなかでじっくりと堪能できる。
おすすめにぎり八貫 3780円
自慢の一貫 平目昆布締め 432円
[店舗情報]鮨たか 恵比寿店
[中目黒]すし処 浜新
[2016年10月オープン]
お手頃価格で味わえる上質な握りとつまみ
店主の土屋さんは、この道約30年のベテラン職人。築地から仕入れる新鮮なネタを使用し、赤酢をブレンドした複雑味のあるシャリで握る寿司が1貫130円~(税別)と手頃な価格で味わえる。揚げ物や焼き物などのつまみ類も豊富。日本酒にも力を入れており、全国各地の蔵元の酒を厳選。1週間ごとに6銘柄を入れ替えている。肩肘張らずに上質な寿司と酒を愉しめる、日常使いしたい1軒だ。
おまかせ 3240円
自慢の一貫 とろたく巻 648円
〜 ワボトル2592円 日1合486円〜 [その他のメニュー]握り
セットは和1404円、彩り1728円、匠2160円など。中ちらし1404円、
海鮮バラちらし2160円、鉄火丼1728円、自家製玉子焼き540円、銀
だら西京焼き864円、かま焼き各種864円〜、酢の物盛り合せ864円
[店舗情報]すし処 浜新
[大森]和とBar 月の小路
[2017年2月オープン]
大森のホテル『ホテルバーグランティオス別邸』2階に誕生したスタイリッシュな店。厳選したネタの握りを味わえる和のカウンター席と、多彩な酒が楽しめるバーを併設し、ひとつの店でふたつの魅力を体験できる。寿司はコースやおきまりのほか、「本日のおまかせ3貫」などちょっとつまめるメニューも。イチオシのネタは生の本マグロ。単品料理も豊富で、いろいろなシーンで使える店だ。
本日のおまかせ5貫 1620円
[店舗情報]和とBar 月の小路
[銀座]駿河湾さんせん 銀座店
[2017年3月オープン]
広々としたカウンター席や個室でいただけるのは、南インドマグロや金目鯛などの駿河湾で水揚げされたネタの数々。沼津港や清水市場から直送されているため、鮮度は折り紙付きだ。シャリも静岡産の「ごてんばこしひかり」を使用し、まろやかな酸味が上質なネタを存分に引き立てる。また、11月初旬からは駿河湾の秋の味覚、生の桜エビもメニューに並び、軍艦や一品料理で愉しませてくれる。
駿河湾づくし 4104円の一部
[店舗情報]駿河湾さんせん 銀座店
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