とんかつで忘れてならないのが名古屋の味噌かつ。味噌にくぐらせたものをイメージされる方が多いかもしれませんが、実はそればかりではないのです。現地ライターが放つ魂の叫びを聞け!「これがホントの味噌かつだ」
画像ギャラリー味噌ダレととんかつの バランスが重要ポイント
ガッツリ味噌づけがすべてじゃない!ホントの味噌かつ
名古屋めしの代表選手ともいうべき、味噌かつ。濃厚な味噌ダレがかかっているのは言うまでもない。が、これ見よがしにタレがかつ全体を覆っているものをたまに見かける。
ガッツリ味噌づけ系の味噌かつは、どうしても濃厚なタレの味が勝ってしまい、味の判別が難しい。タレはメインではなく、かつの美味しさを引き立てる、サブ役でなければならないと思うのだ。
今回、店を選ぶのに重要視したのは、タレとかつのバランス。厳選した3店の味噌かつを、とくとご覧あれ。
(取材・撮影/永谷正樹)
まずは、昨年1月、地下鉄名城線東別院駅近くにオープンした『㐂らくや』。
㐂らくや(最寄駅:東別院駅)
名物の「熟成ひれかつ定食」(1700円)は、低温熟成させて旨みと柔らかさを増した愛知県産のあいぽーくを使用。ヒレ肉なのに肉の味がしっかりしていて、噛むごとに旨みが広がる。
巷のヒレかつとはまったく別物に思えるほど完成度が高かった。
別皿で出される「味噌たれ」(別途100円)は、付けすぎると、せっかくの旨みが負けてしまうので、かけすぎに注意。
[TEL]052-322-8351
[営業時間]11時~14時半(14時LO)、17時~23時(22時半LO)※ランチタイム有
[休日]火夜
[席]計42席/11時~14時は全席禁煙/カード不可/予約可/駐車場5台/サなし
[交通アクセス]地下鉄名城線東別院駅4番出口から徒歩3分
次は、地下鉄桜通線中村区役所駅から徒歩7分の『とんかつオゼキ本店』。
とんかつオゼキ 本店(最寄駅:中村区役所駅)
ここは、油で揚げず、厚さ約3㎝の鉄板で焼き上げる“焼きとんかつ”が名物。しっとりとした独特の食感があり、とくに「味噌とんかつ定食」(1700円)は、人気の一品。
このメニューの醍醐味は、焼き目が付いたパン粉の香ばしさと甘さ控えめの味噌ダレのマッチング。これが最高。三河や知多など地元産にこだわった豚肉の旨みも引き出されていて、ご飯もすすむ。
[TEL]052-471-7474
[営業時間]11時半~14時、16時半~21時※ランチタイム有
[休日]水(祝の場合は営業)
[席]計32席/全席禁煙/カード不可/予約可/駐車場10台/サなし
[交通アクセス]地下鉄桜通線中村区役所駅1番出口から徒歩7分
とんかつそのものの美味しさが際立っていたのは、中村区の太閤通沿いにある『名代とんかつ 八千代 味清』。
名代とんかつ 八千代 味清(最寄駅:中村公園駅)
常連客の多くが注文する「ロースかつ定食(味噌)」(1650円)は、分厚くカットしてあるにも関わらず、とても柔らかい。その上、衣も薄いので、濃厚な肉の旨みやほのかな脂の甘みがダイレクトに伝わってくる。
味噌ダレは、甘すぎず、辛すぎず、さっぱりとした口当たり。カツオダシも加えてあり、深みのある味わいがとんかつのクオリティをさらに高めている。
一見、シンプルに思える味噌かつだが、実は奥が深いのだ。
[TEL]052-412-0568
[営業時間]11時~14時LO、17時~20時LO※ランチタイム有
[休日]金、木夜
[席]計46席/全席禁煙/カード不可/予約可/駐車場14台/サなし
[交通アクセス]地下鉄東山線中村公園駅3番出口から徒歩10分
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