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1ヵ月で35万個販売! 大ブームのサバスナック「サバチ」の魅力に迫る!

サバブームって、もう一段落したでしょ……というあなた、そんなことないって!
サバ業界にまたまた新たなスターが登場!
いま、大ブレイクしているサバ商品がある。
その名は「サバチ」。
日本初の「サバのチップス」だ。
2月の発売以来、なんと1ヵ月で35万個という、爆発的な売れ行きを誇っている。

サバチ。
サバをたっぷり70パーセント配合したチップス。

ジェンヌも、ふとコンビニで「サバチ」とデカデカと書かれた黄色と青の、やたらと目立つパッケージを見かけて買ってみた。
う、うまっ!!
サバチは、サバを70パーセント配合しているにもかかわらず、まったくクセはなく、ひたすらサバの旨みが「前向きに」迫ってくるって……。
ええええええーっ!?
どーいうこと?
ジェンヌ驚愕。
ひと口かじると、軽快なまでの「カリカリ、サクサク感」、そして口の中を「回遊する」豊かな旨み。
これはもう、製造元に突撃取材を決行しなければ!

サバの旨み炸裂! うまみ調味料、食品添加物不使用の自然派チップス。

サバチを製造しているのは、有限会社 味源。
なんと、所在地は香川県仲多度津郡まんのう町。
「なんと」を、つけたのには、ジェンヌ的に深い意味がある。
ジェンヌは著書『サバが好き!』(山と渓谷社)を執筆する際に、日本各地のサバ事情をつぶさにリサーチした。
さすが、国民的青魚・サバ。
ほぼ全国の各都道府県において、ブランドサバ、サバ郷土料理、ご当地サバグルメといった、なにがしかのネタが存在していた。
しかしどれだけ探してもまったくネタを見つけられなかった県がある。
「秋田県」、そして「香川県」。
「サバネタ不毛の地(ジェンヌ調べ)」だったのだ。
「そうですね、サバは好きですし、ふだんから食べていますけれど……。
たしかに取り立ててサバのネタは香川でないかもしれませんねえ」と語るのは、味源 商品企画・開発室の森 晴香さん。

香川県まんのう町に位置する味源。
もともとは、金毘羅宮の観光土産の卸としてスタート。
そののち香川といえばの麺類、そしてお菓子と
製造ラインナップを増やし、全国各地へ商品販売を展開。

味源は食品の製造・卸を行っている企業だ。
菓子から麺類、スープ、ふりかけ、だし、調味料、多機能性食品まで多岐にわたるジャンルで商品を企画、販売し、なんとその商品数たるや累計3500以上!
年間400ものアイテムを製造している。
数だけではない。ユニークなアイデアでヒット商品を生み出している。
「カップラーメンが更にうまくなる魔法の粉」。
その名のとおり、カップラーメンに加えるだけで「プレミアムな味わいになる」というミラクルな粉は、味源史上最高の売り上げを誇る大ヒット商品。

「カップラーメンが更にうまくなる
魔法の粉(ブラックペッパー味)」。
国産の鰹節、サバ節、煮干しを用いた魚介だしをベースに
黒こしょうの香りをアクセントにした粉末調味料。

そして、その実績を上回る勢いを見せているのがサバチだ。

実は、タイ生まれのサバチ

サバチ開発のきっかけは、代表取締役の西山泰和さんのタイ出張。
2019年夏に、取引先のメーカーで、たまたま「サバを使ったチップス」を見かけたことだった。
なんとサバチのルーツは「タイ」だったのだ。
「タイの南部で昔から愛されているお菓子らしいんです」と森さん。
日本人にとってなじみのあるサバ。
しかも、ときは「一大サバブーム」。
これはイケるんじゃないか、とひらめいた西山さん。
持ち帰って、社員みんなで試食してみたところ、想像を上回る美味しさだった。
「サバの風味がストレートに感じられました。シンプルながら、とても美味しかったんです」と森さんは振り返る。
かくして、本家のテイストをいかしつつ、日本人に合う味わいにした商品の開発がスタートした。

左から代表取締役の西山泰和さんと、
開発にあたった商品企画・開発室の小林萌々香さん、
森 晴香さん。

開発のコンセプトは「日本初のサバスナック」。
そして「健康によい商品」。
「サバの含有量には、徹底的にこだわりました」と森さん。
「たとえば一般的な『えびせん』は、えびを使っているといってもその含有量は5~10パーセントと少ないことが多いんです。
日本初のサバスナックとして販売するなら、なんとしても極限までサバの含有量を高めたいと考えました」
健康面をアピールするためにも、含有量は大切。
限界ギリギリの配合にチャレンジ!
サバチの製造過程は、いたってシンプルだ。
サバは骨も含めてまるごと粉砕しミンチ状にして、でんぷん類(サゴ・タピオカ)をつなぎに加え、塩、砂糖で味付けして油で揚げる。
以上。
なんと原材料は、たった6つだけ!
子どもからお年寄りまで美味しく、安心して食べてもらえることを考慮して、うま味調味料は、一切使用しないと決めていた。
シンプルすぎるがゆえに、たんにどっさりサバを加えただけでは、当たり前に悪目立ちするだけだ。
サバの旨みをいかしつつ、生臭みを消す味付けを試行錯誤。
しかも「塩と砂糖だけ」で。
試作、試食、修正の日々が続いた。
「大変でした……」と森さん。
しかし、味源のすさまじい商品ラインナップの中でも、ドライフーズはお手のもの。
チップス類も豊富だ。
「ごぼうチップス」、「おからチップス」、過去には「パクチーチップス」「タロイモチップス」も製造。
昨年はなんと「なすの天ぷら」までチップスにしてしまったという、卓越した「チップス技」を駆使!

「ごぼうチップス」「なすの天ぷら さっぱりぽん酢味」「おからチップス」など
多彩なチップスがそろう。

サバ配合率を70パーセントまで高め、「サバの風味を最大限に引き出しつつ、生臭みを消し、旨みだけを打ち出す」を、実現してしまったのである。

商品名は、どストレートに「サバチ」で決定!

かくして、商品が完成した。
ネーミングは「ポテトチップスがポテチ」だから「サバチップスも」と、どストレートに「サバチ」に決定。
パッケージは「若い人が手にとりやすく、ポップでかわいくて、明るくてインパクトのあるものを」と、ひときわ目立つ黄色とブルー、大きくサバのイラストが入ったデザイン。
商品名のサイドには「DHA! EPA! カルシウム! 」の文字が、もれなくがっつり躍る。
2020年2月、「スーパーマーケット・トレードショー」でお披露目を果たしたサバチ。
ブースにはバイヤーが殺到した。
商談は続々成立!
「サバのチップスがあるらしい、と噂を聞きつけて展示会にいらっしゃったという、お客様も多かったです(笑)」(森さん)。
想像以上の手応えののちに、コンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで販売されるやいなや飛ぶように売れ、品切れが続出。
またたく間に日本全国にその名が知れわたり、35万個の売り上げに!
サバネタ不毛の地・香川にいきなり「輝かしいサバレジェンド」が誕生した。
全さば連にもサバファンから、次々と「サバチがウマい」「ハマった」との声が寄せられた。
いち早くサバチの存在に気が付いた、全さば連公式MC/『サバンド』のロッキー松尾は、あまりにサバチが好きすぎて、「サバチの唄(動画はコチラ!)」を作ってしまったほどだ。
サバファンもさることながら、サバが苦手な人も、「サバは健康にいいからと買ってみたら『臭みがなくて美味しい』と好評でした」と森さん。
老若男女に愛されるサバチ。
骨まで入って、カルシウムもとれる健康食品!
常温保存可能!
サバチは、もはや「サバ缶」レベルの神スナックだ。

料理に使っても美味しすぎるサバチ

サバチにはさらなる楽しみがある。
「料理に使っても美味しいんですよ」と森さん。
クルトンのようにサラダのトッピングに使ったり、なんとチャーハンに使っても絶品だそう。
たしかに、サバチはサバ含有量70パーセント。
旨みのかたまり!!
というわけで、ジェンヌの「サバチ・クッキング」~♪

サバクチー

タイ生まれのサバチ。
パクチーとの相性がバツグン!
刻んだパクチーの上に砕いたサバチをオン♪
そして、ナンプラー(あるいはしょうゆ)少々、レモンをギュッとしぼる。
ビールのつまみに最高!
パクチーラバーならハマる味。

サバクチー。
スイートチリソースをかけたらもっとタイ気分♪ 生春巻きにしても~。

かまたまサバチうどん

サバチの聖地・香川のうどんリスペクトメニュー!
ジェンヌが大好きな「かまたま」をアレンジ。
ゆでたてうどんに、砕いたサバチ、青ネギをのせて卵をポトリ。
がーーーーっと混ぜたら、味付けは「オイスターソース」、そして「ラー油」少々で。
サバチの、ちょいアジアな味と、オイスターソースはとっても合う。
そこに黄身がからむと、濃厚な「チャイニーズ系カルボナーラうどん」に!

ジェンヌ自信の「かまたまサバチうどん」。オイスターソースはほんの少しでOK。

よ〜く全体を混ぜて召し上がれ。
卵の黄身がからまった、
しっとりサバチがまたまた、美味しい♪

ダブルサバチの焼きそば

サバチは「ソース」との相性も最高!
「焼きそば」に使うと、驚きの美味しさ!
さらにサバチの「ダブル使い」で、さらに旨さ炸裂な仕上がりに。
野菜を炒め、麺を入れて水を足したところで、まず砕いたサバチを投入、麺といっしょに炒めて。
このテクで、サバチの旨みが麺にしみるうえ、サバチが「ひき肉」っぽくなる!
ソースを加えて仕上げたら、器に盛りつけて、トッピングにまたまた「追いサバチ」。
カリカリ食感を楽しみながら召し上がれ~。
肉が入っていないのに満足度大。
旨みいっぱいの焼きそばが完成!

「ダブルサバチの焼きそば」。
具はジェンヌ本業の薬膳的セレクト。血行促進によいサバと同じ効能をもつ、タマネギ、黒きくらげ、ピーマン。
肩こり、美白におすすめの「薬膳サバチ焼きそば」でもあります。

焼きそばに入れると
サバチが「肉」化!!

サバチもんじゃ

ソースに合うサバチ。
ソースといえば「もんじゃ焼き」!
ベビースターを入れるんだから、サバチだって……と加えてみたら大正解!
サバチを入れると風味がバツグンにアップ。
そして、もちもちした食感がやみつきに!

サバチと同じく、ただいまバカ売れ中の
ブルドックソース
「⽉島もんじゃ焼ソース味材料セット」と
「バカ売れコラボ」で!

 サバチをそのまま、完成直前ぐらいにもんじゃ焼きにパラっとまぶし、余熱でしんなりしたぐらいで食べると、サバの風味とモチッと食感がより楽しめる。

もんじゃ焼きの場合は、
砕かずにそのまままぶす。

完成! サバチともんじゃ焼きの相性は最高!
新たな東京名物の誕生!

サバ缶並みに優秀な健康食品「サバチ」。
そのままもいいけれど、料理に使ってさらなる味わいと、料理のヘルシー化を試してみて!
いやー、美味しかった! ごちそうサバチ♪

■味源 サバチ
http://ajigen.com/newajigen/lp-sabachi/index.html

池田陽子(いけだ ようこ)
サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『ゆる薬膳。365日』2020年3月発売の新刊(JTBパブリッシング)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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池田 陽子
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