名古屋市東区東桜にある料亭『神楽家』。 昭和初期の建物をリノベーションした、都心とは思えない落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめる。 この神楽家も、GW前から店の前で「ドライブ&ウォーク・スルー」というスタイルでランチボックスを販売。早くもリピーターが続出しているという。
画像ギャラリーひと品ひと品から料亭ならではのていねいな仕事ぶりが伝わる! 名古屋・東桜『神楽家』のランチボックスと懐石弁当
名古屋市東区東桜にある料亭『神楽家』。
ここは、昭和初期に建てられた小唄の師匠の邸宅兼稽古場として使われていた建物をリノベーション。
都心とは思えない落ち着いた雰囲気のなかで食事が楽しめる。
台湾・台北のSOGO忠孝店にも出店していて、筆者は2年前に取材した。
それが縁となって、本店にも足を運ぶようになった。
今年の結婚記念日もここで祝った。
料亭でありながら、雰囲気やサービスなどに堅苦しさはなく、料理も心を和ませるものばかりなのが気に入っている。
この神楽家もGW前から、店の前で「ドライブ&ウォーク・スルー」というスタイルでランチボックスを販売している。
店の周辺で働いている人や、たまたま前を通りかかった人が足を止めて買っていくケースも多く、早くもリピーターが続出しているという。
ランチボックスは全4種類あり、こちらは海老と魚介、野菜の天ぷら6種が入った「天重弁当」(1000円)。
たれがかかったご飯と天ぷらをそれぞれ分けて箱に詰めているので、サクサクの食感が楽しめる。
こちらは「デミ味噌ハンバーグ弁当」(1000円)。
自家製のデミグラスソースに、隠し味に京都産の桜味噌を用いてコクをアップ。
ご飯がすすむ味わいに仕上がっている。
フワフワのパンにしっとりとした出汁巻きをサンドした「だし巻き玉子サンド」(700円)も好評。
噛むごとにあふれ出す出汁の旨みは言うまでもなく、ほんのりとワサビがきいたマヨネーズも心地良いアクセントになっている。
季節の炊込ご飯と焼魚、出汁巻き玉子を詰め合わせた「焼魚と炊込ご飯弁当」(1000円)は、料亭ならではのお弁当。
ひと品ひと品、ていねいに作られていて、1000円ながら満足度が高い。
早い時間に売り切れてしまうというのも納得だ。
さらに、ランチタイム(11時半~14時半)には、こんな嬉しいサービスも。
「ご購入いただいたお弁当は店内でもお召し上がりいただけます。
店内の換気や除菌を徹底しているのはもちろん、席の間隔も大きくとっていますのでご安心ください」と、
日下智重子社長(写真。隣は料理長の川副広継さん)。
ランチボックスは、前日までに電話での予約も可能だ。
ほかにも要予約でやわらかい黒毛和牛を甘辛たれで味付けした「黒毛和牛弁当」(写真・2000円)や、三河一色産の鰻を店内で焼き上げた「鰻弁当」(上3800円、並2800円)もある。
また、2日前までに要予約となるが、懐石弁当も用意している。
家族のお祝いの席や大切なお客をもてなす際におすすめなのが、「懐石弁当 旬楽膳」(5000円)だ。
定評のある黒毛和牛ステーキをメインとした懐石料理に赤だしが付く。
見ての通り、店で使用している器に盛り付けているので、自宅に居ながら料亭の味が楽しめる。
しかも、合計金額1万円以上で配達、器の回収もしてくれるので至れり尽くせり。
ほかにも「お祝い会席」(8640円)や「お子様お祝い膳」(5400円)がある。
料亭ゆえに保存料などは不使用。
すべて手作りである。
しかも、リーズナブルな弁当といえども、決して手を抜いていない。
それどころか、ランチタイムは店を開放してイートインのサービスまで実施している。
そこに料亭としての矜持が伝わってくる。
※テイクアウトメニューの内容は、仕入れの状況により変わることがあります。
神楽家
[住所]愛知県名古屋市東区東桜1-10-6
[TEL]052-971-6203
[営業時間]11時半~14時半(13時半L.O.)、18時~22時(20時半L.O.)
※ランチ及びディナーの営業は予約のみ。それ以外は不定休。
永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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