地元では松坂牛よりもこっちが名物! 赤味噌ダレの鶏焼肉で人気の「スタンド八とり」が西成を席巻中
松阪牛で有名な三重県松阪市で、人々に愛されている名物は松阪牛かというとそうではない。
実は鶏焼肉がスタンダードで人気だという。
「松阪市に親族がいまして、そこで鶏焼肉を食べたらむちゃくちゃハマった。
それで鶏焼肉専門にして朝から飲めるスタイルのスタンドを西成で始めたんです」
とは、「スタンド八とり」の店主工藤光一さん。
オープンして1年半。
西成ですでに有名店だ。
今ではスタンダードな定番の「かしわ」や「皮」から希少部位も日によっては仕入れている。
盛り方によって値段が変動。
並が250円、中430円、大600円となっていて実にお得だ。
まずは「ふりそで」と「肝」の並を。
この美しさよ!
生でも食せる朝引きで、鮮度もとことん重視している。
松阪の鶏焼肉はタレが特徴的だ。
赤味噌にみりん、料理酒に隠し味の特製ダレは八とりオリジナルで、これが旨いのなんの。
「ひね」の中も追加。
ひねとは卵を産みつくした雌鶏で、この旨みに惚れ込む鶏好きは多い。
あ、そうそう。
ここは「サッポロ赤星」の大瓶がなんと330円。
市内いちともいえるほどの安さだ。
ビール片手に一人焼肉。
西成ではもはや見慣れた光景。
たまたま偶然にあった希少部位の「丸ハツ」「背肝」「尻皮」も追加した。
「丸ハツとは、ハツ、ハツモト、心のこりを切らずに提供している部位のこと。
この血合いが実は旨くて、新鮮じゃないと食べられないんです。
その日出したら終わりの希少部位になります」
こちらが丸ハツだ。
ゆっくりと弱火で焼いて、表面が焼けたら食べごろとのこと。
背肝を強火の位置で焼いて、真ん中の火の弱いところに丸ハツを。
背肝も細かく切っておらず、この大きさで惜しみなく提供する。
背肝は表面だけ焼けばあとは胃袋へ。
この旨さ、やっぱ癖になる。
希少部位を食べたい方は、お早めに!
遅い時間帯は、ほとんど売り切れだとか。
スタンド八とり
[住所]大阪市西成区太子1-6-10
[TEL]なし
[営業時間]9:00~21:00(月・水・木・金)
16:00~20:00(火)
9:00~22:00(土)
8:00~20:00(日)
[定休日]無休
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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