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産地直送! 何を食しても想像の以上のクオリティの「寅八商店」で、泳ぎイカと鰹の藁焼きをたらふく食す

高知から関西に進出。
破竹の勢いで店舗を増やしたのが「寅八商店」である。
とにかく魚への鮮度にこだわる!
桶売りやイカの生簀まで店内に設置して、他所では出せない魚のクオリティを細部まで突き詰めた。

今回訪れた場所は梅田。
東梅田駅から徒歩3分の場所に、11月11日にリニューアルオープンした梅田店だ。

徳島で水揚げされたアオリイカ。
このイカを生簀から取りあげるとすぐさま調理に……。
イカは非常にナーバスな生き物で、墨を生簀に吐かれると「すべて死んでしまいます」という。
関西で活きたイカが食せない理由はここにある。
採算が合わないのだ。
ちなみに「泳ぎイカお造り」は、100g1880円。
写真のイカで200gで3760円ほど。

ご存じの通り、イカの刺身でいえば最高峰。
この刺身を見ただけでも、わかってもらえるはず。
合わしたお酒は「飛露喜」(850円)。
福島の日本酒だ。

イカの刺身とこの純米酒。
冷酒がまた合うのだ。
さて、お次も同店の名物鰹の藁焼き。
見よ、この火力!

ガラス越しながらゴーッと音とともに熱気でムンムン、熱いのだ。
ただし、藁の燃え上がる炎は瞬時なもの。
この一瞬の火力で鰹の外側を炙る。

「本ガツオお造り」は鹿児島産でポン酢と塩ポン酢で食す。
各5貫で1680円。
もう一つの、対馬産の「迷いガツオ」(2180円)。
塩タタキでいただいた。
迷いガツオとは、鰹の魚群が海流から離れてしまい、近海で迷子になっている鰹を指す。
非常に珍しい鰹だそう。

手前が鹿児島産で、後ろが迷いガツオだ。
生で食せる鰹をあえて藁焼きにした。

この旨さは半端ない。
値段も張るが、これを食したら値段相応と思うはずだ。
高知でもこのレベルの鰹は食せない。
さらに、太刀魚のしゃぶしゃぶ「ドラゴンしゃぶしゃぶ」(2200円・2名)も、映える要素満点の人気メニュー。

太刀魚をハサミでカットしながら鍋へ。

口に入れるとホロホロの身が、特製出汁と非常にマッチ。
聞けば、カツオ出汁とマグロ出汁を掛け合わせたオリジナルの出汁で、この濃い出汁が食を活発にさせる。
あまりにも旨いから、お持ち帰りしたいほど(笑)。

そして〆は「炊きたて天然真鯛の釜飯」(1680円・中)。
こちらも侮れない。
腹いっぱいなのに次々と胃袋へ。
食べすぎとわかっちゃいるけど、抑えられへんヤツやんか……。

先程の出汁をかけてお茶漬け風にすると、さらに箸の速度が増した(笑)。
こだわったこの新鮮な食材と、料理への情熱。
こんな大変な時期でも「客数が増加した」と聞いて、まさしく納得の食事。
人気なのも頷ける!

寅八商店 梅田店
[住所]大阪市北区曽根崎2-8-5 お初天神EASTビルB1・1F
[TEL]06-6948-8567
[営業時間]17:00~24:00(平日)
      11:30~24:00(土・日・祝)
[定休日]無休

加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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