コースの幕開けに差し出される活エビの、ピンッと開いた尾扇まで何と美麗なこと。飾り包丁でシャレた装いのナスはみずみずしさを内に秘め、捌きたての穴子は醤油、塩、天つゆの味の変化で楽しませる。
画像ギャラリー※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ではありますが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しております。
天ぷら 天作(最寄駅:目白駅)
江戸前の素材と随所に光る熟練の技を充実のコースで堪能
〆は選べるかき揚げの丼でクライマックス。ひとつずつ小さな驚きの連続、最後は満足の感動へ。美味しい“役者”が揃う起承転結コースの演出者はその道50年以上の青田さんだ。穴子やキスなど魚はできるだけ江戸前で、鮮度を大事にするという。昼夜と変える油も当然新鮮で質がいいから、サクッと軽快な衣となり小気味いい。女将の田中さんも「『天作』の作はサクッの音の意味もあるんです」とニッコリ。追加の“アンコール”にはサツマイモの1本揚げはいかが?
月コース
5500円
さつま芋
時価(写真は900円)
お店からの一言
「店は隣接する『おでん 田のじ』の姉妹店なので、おでんも注文できます」
天ぷら 天作の店舗情報
[住所]東京都新宿区下落合3-2-16 [TEL]03-3954-1036 [営業時間]11時半~13時半、17時~22時(21時半LO)、土・祝17時~22時(21時半LO)※ランチタイム有 [休日]日 [席]カウンターあり、全20席/全席禁煙/予約可(昼は11時半~の入店)/カード夜のみ可/サなし、お通し代なし(コースに含む) [交通アクセス]JR山手線目白駅から徒歩3分
撮影/小島 昇 取材/肥田木奈々
2020年5月号発売時点の情報です。
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