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広島県のアンテナショップで店頭に出すとすぐに売り切れるという和菓子「はっさく大福」。その姉妹品で例年は夏から売りだされる「はっさく甘夏大福」が早くも5月に登場しました。

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因島発祥の果実「八朔(はっさく)」を使って大ヒット

はっさく甘夏大福

はっさく大福は、広島・因島の「はっさく屋」(2005年開業)が製造・販売している大ヒット商品。地元の因島で江戸末期に発見されたミカンの一品種「八朔」の実を、白餡とみかん餅で包んだ大福です

原料の八朔は、因島と隣の生口(いくち)島で栽培されたもの。ひとつずつ皮をむき、3房の実を白餡で包みます。みかん餅は、広島県産のもち米とミカンの皮を一緒に石臼でついて作ります。みかん餅で、八朔が入った白餡を包めば出来上がりです。全てが手作業です。

はっさく屋店主の柏原伸亮さんによると、白餡が八朔の実を包んでいる中袋、みかん餅が外側の厚い皮、商品パッケージにつけた緑のテープが葉っぱを表現しており、「八朔そのものをイメージした」とのこと。商品パッケージには、はっさく大福のイメージキャラクター「さくみちゃん」がプリントされています。

八朔の酸味とほろ苦さ、白餡の甘さという絶妙なバランスと、みかん餅のやわらかな食感が受け、多くのファンを増やしてきました。

販売以来ずっと1位の“殿堂入り”

いい意味でランキング外

はっさく屋に電話(0845-24-0715)やFAX(同)で注文し、“お取り寄せ”もできますが、東京都内では、銀座にある広島県のアンテナショップ「ひろしまブランドショップTAU」でも購入できます。

担当者によると、同店が2012年7月にオープンして以来、はっさく大福は「不動の人気1位」。平日480個、土日は600個が即日完売する圧倒的な人気を誇っているとのことです。

同店の1階ショッピングフロアには、月間の人気ベスト10が掲出されています。5月末には「4月の人気ベスト10」が表示されていました。そこの1位にあったのは、別の商品。不思議に思って担当者に訊ねると……。

「ランキング表を毎月作っているのですが、毎回1位なので、“殿堂入り”にして別格扱いにしました。はっさく大福を抜いて、ランキングを出しています」(担当者)

確かに、表の下の方に、「殿堂入り人気商品」として、はっさく大福が紹介されていました。

寒波で八朔の収穫量が減少、早くも「はっさく甘夏大福」

ひろしまブランドショップTAUで即日完売必至の大人気

はっさく大福の販売は例年、10月~翌年8月ごろ。しかし、今年は寒波の影響で収穫量が少ないこともあって、八朔と甘夏の実が入った「はっさく甘夏大福」が約2カ月も早く、5月13日から販売開始となり、TAUの店頭にも入荷しています。

その人気は、はっさく大福と変わりません。平日の午後2時過ぎに同店を訪れた時は、もうありませんでした。店員によると、「30分ぐらい前に売り切れてしまいました」とのこと。現在の販売は、金・土・日・月(金~日は午前から、月曜は午後の販売)の週に4日。この逸品を求めて、開店前に数十人が並んで待っていることもあるほどの人気ぶりです。

酸味が効いた美味しさ 白餡の甘さと調和する

果肉がたっぷり入っています

殿堂入りの逸品を味わいます。直径は6cmほど。二口ぐらいで食べることができてしまうサイズです。やわらかいみかん餅にかぶりつきます。かんだ瞬間、八朔と甘夏の果汁が口の中にあふれます。確かに、若干酸味の効いた“甘酸っぱさ”です。ただ、白餡が甘めなので、みかん餅と白餡、果汁が口の中で合わさると、ちょうどいい塩梅になりました。

果汁をダイレクトに感じる和菓子というのは、とても新鮮な感覚です。うん、うまい!!

はっさく屋によると、「温度によって硬さが変わるので、冷蔵で保存し好みの硬さにしてお召し上がりください」とのこと。室温が高くて、みかん餅がやわらか過ぎると感じた人は少し冷蔵庫に置いたほうがよいかもしれません。消費期限は製造日を含め3日間です。

甘夏は、初夏を告げる果物です。暑さが増し、湿度が気になりだす時期に、一服の清涼剤にもなる因島ならではの名物です

大福ですが、緑茶よりもフルーツジュースが合います

「ひろしまブランドショップTAU」の店舗情報

ひろしまブランドショップTAU

1Fショッピングフロアでは、水産加工品やお酒、乾物、珍味など約1000種類の特産品が並んでいます。

[住所] 東京都中央区銀座1-6-10 銀座上一ビルディング
[電話]03-5579-9952
[営業時間]10時半~18時(1Fショッピングフロア) ※営業時間は異なる場合があります
[休日]年末年始
[交通] 地下鉄有楽町線銀座一丁目駅6番出口から徒歩約1分、日比谷線・銀座線銀座駅A9出口から徒歩約5分、JR有楽町駅京橋口から徒歩約5分

撮影・文/堀晃和

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部 堀
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