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骨から出るだしはとろりとして優しい

予算は2000円前後

丸鶏のローストはテンションが上がるけれど、時間がかかる。そこで(アウトドアの達人で焚き火での料理を得意とするネイチャークラフト作家の)長野修平さんが考案したのがコレ。炙った鶏肉と長ねぎを煮込むという鴨南蛮風ソバ。

煮込むので丸鶏の芯まで加熱する必要はなく、表面に焼き色を付けるだけでいいし、煮込んだときのブヨっとした皮が苦手な人も安心だ

骨から出るだしはとろりとして優しい味。塩味だけなのに深みとコクがある。スープだけ残して作る翌朝の雑炊も最高だ。ソロキャンプなら丸鶏ではなく手羽元に変えてもいいだろう。

(1)塩水に漬けておいた丸鶏を、熾(おき)で皮が黄金色になるまで炙る

(2)ダッチオーブンに(1)を入れ、ひたひたになるまで水を加える


(3)フタをして熾の中に入れて煮込む


(4)鶏に火がとおり、いいだしが出たら表面を軽く焦がした長ネギを切り分けて追加


(5)長ネギがとろっとしたら、ゆでソバを加える。肉を食べやすい大きさに切って盛り分けよう


完成です

【ここが隠しワザ!】塩味をつけた鶏肉を炙る

3%の塩水に丸一日漬け込む

丸鶏を使った料理はぼんやりした味になりがち。3%の塩水に丸一日漬け込むことで、塩味を染み込ませよう。この後、表面を炙って香ばしさを加えると一段上のおいしさになる。

【知っててよかった小ワザ】いま大人気のアウトドアスパイスに注目

和風、洋風、辛み強調などの特徴があるので、自分好みのスパイスを探して

キャンプ料理で困るのが調味料の持ち運びだ。

基本は塩、コショウ、砂糖、しょうゆ、オイル。これくらいならいいが、張りきっていろんな料理を作ろうと思うと、辛味調味料やハーブなどの調味料が増えていく。いちいち小分けにするのも大変だ。

そこで利用したいのがアウトドアスパイス。何種類もの調味料がブレンドされているので、一瓶で複雑な味わいになる。ほかにも料理初心者向きの簡単レシピに使われる焼肉のタレ、めんつゆも複数の調味料が組み合わせられているので積極的に活用しよう。

文/大森弘恵、撮影/鈴木優太

※『ベストカー』(2021年6月10日号より転載)

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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