『ジャンフランコ』@用賀
12ブッロチョコラータ(184円)
心に刻まれる独特の歯触りとバターの風味
イタリアでパン屋を営むジャン・フランコ氏監修のお店。90年以上受け継がれてきた、パネトーネ種というイタリア由来の発酵種がすべてのパンに使われている。なかでもイチオシが、12(ドーディッチ)ブッロチョコラータ。表面はサクッ内側はねっちり。層になった生地からじゅわ~っと染み出すバターとチョコレートのほどよい甘みが重なり、なんともクセになる食感だ。
ジャン氏オリジナルレシピで作られたハード系の「パーネ・ディ・ブラ」や「バーバリア・グランデ」などでも本場の味を体験してほしい。
TEL:03-6432-7317
営業時間:10時~18時 予約・取り置き可
定休日:月・火・水(祝の場合は営業、翌休)
交通:東急田園都市線用賀駅東口から徒歩4分
『なんすかぱんすか』@明治神宮前
マリトッツォピスタッキオ(480円)
クリームと生地にこだわり仕上げた自信作
店名だけでなく「ジュワッサン」や「あん食」、「水バゲット」など、商品名も独特でユニーク。一見ふざけているようだが、パン作りは驚くほど真剣でこだわりも満載だ。流行りのマリトッツォも、クリームはダントツの軽さで後味もすっきり。これは、動物性乳脂肪100%にすることで、超絶ふんわりに仕上がるのだとか。それに合わせるパンは、工程が難しいとされるパネトーネ種から作られたもの。カレーパンのカレーやバインミーのタレも然り、手間のかけ方が半端ない。大人気店なので予約必須!
TEL:080-7817-5944
営業時間:11時〜17時 予約・取り置き可
定休日:月・火・水
交通:地下鉄副都心線明治神宮前駅5番出口から徒歩8分
イタリアパンのブーム到来!
戎「マリトッツオのブームから、イタリアパンが気になって、今回調査してみましたが、どうでしたか?」
井島(以下、井)「意外に扱ってる店が多かったですよね」
戎「確かに。想像以上でした」
井「お店を回っているうちに湧いてきたのがそもそも、イタリアパンって何? ってことです」
戎「料理に合わせるからか、塩は薄くて素朴な印象があります。でも、最近はフォカッチャや細長い棒状のグリッシーニなどおつまみになるようなしょっぱい系やマリトッツォなど甘い系が注目を集めてますね」
井「イタリア人はエスプレッソを飲む習慣があるからか、コルネッティには甘い系もあるんです。これから増えていきそう」
戎「そもそも、フランスパンとの違いって何なのでしょうね?」
井「今回の取材先でいろいろ聞いたら、小麦粉の持ち味や素材を活かすって答えてくれたところが多かったです。他には、イタリアの国土は縦に長く、歴史や文化が違うから、パンの地域性が豊か。ビガ種やパネトーネ種などイタリア由来の発酵種も豊富で、それに応じて製法も変わるそうです」
戎「へぇ~、今回初めてパネットーネを食べたんですけど、ふわふわで美味しかった!」
井「同感! クリスマス時期に食べ比べてみたいです。イタリアパンの特徴を知るには、まずパネットーネを食べてみるのがいいかも」
戎「はい。旅行は無理だし、レストランでものんびりしにくい今なので、せめてパンだけでもイタリア気分を味わってもらえたらうれしいです!」
※店のデータは、2021年10月号発売時点の情報です。
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