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月刊誌『おとなの週末』で好評連載中の「口福三昧(こうふくざんまい)」は、漫画家のラズウェル細木さんが、試行錯誤を繰り返しながら食を楽しむ様子を描いた漫画エッセイです。2021年6月には、連載をまとめた単行本『ラズウェル細木の漫画エッセイ グルメ宝島 美味しい食の探検へ』(講談社ビーシー/講談社)が刊行されました。単行本未収録の雑誌掲載作を『おとなの週末Web』で特別公開します。ラズウェルさんの“自作解説”とともに、お楽しみください。

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日本人はマグロ好き マグロ初競りの最高値が新春の話題に

「寿司」は、世界で最も有名な日本食と言っても言い過ぎではないでしょう。記念日などのおめでたい日をはじめランチなどの日常でも寿司を食べている光景はよく目にします。このように、寿司は身近なご馳走です。

お寿司のネタといったら、やはり、まず思い浮かべるのがマグロでしょう。食品大手のマルハニチロが2021年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査」によると、「回転寿司店でよく食べるネタ」では、サーモンがマグロを抑えて10年連続で首位でしたが、2位にマグロ(赤身)、4位にはマグロ(中トロ)が入りました。

「回転寿司店にあったら嬉しいと思う“3貫盛り”のネタの組み合わせ」では、赤身や中トロなどのマグロづくしの組み合わせが1~3位を独占。6位も「赤身・ヅケ・大トロ」というマグロづくしでした。3貫の中にマグロが1~2貫入った組み合わせもカウントすると、ベスト10にマグロ関連は6通りがランクインしています。いかに、マグロが人気かわかるでしょう。

年明けには、新春恒例の初競りが、東京・豊洲市場で開かれます。注目は、マグロの取引。例年、いくらで落札されるのか、その最高値が話題になります。21年は青森・大間産のクロマグロが1匹2084万円でしたが、20年はなんと史上2番目の価格となる1億9320万円、前年の19年は史上最高額の3億3360万円を記録しました。これも、マグロの人気を裏付けるエピソードのひとつだと思います。

「種類を問わず、美味しくなることのほうが多いかな」

今回紹介する作品「『づけ』を学ぶ・楽しむ・食す」(『おとなの週末』2021年1月号掲載)は、寿司にスポットを当てた回です。テーマは「づけ」です。作品冒頭で、「魚介を醤油に漬けたものを指します」と説明があります。そして「づけにする魚介で代表的なのがマグロ」と続き、「マグロのづけといえば寿司」と結んでいます。

ラズウェルさんが、「づけ」について、次のように話してくれました。

「マグロが一番代表的なんですけども。冷蔵庫がなかった時代に、日持ちさせるために考えられた方法なんでしょうけど、こんなに冷蔵庫が普及しても、(この調理法が)残っているのは、美味しいからですよね。生の刺身にわさび醤油をつけるよりも、独特な美味しさがあります。常日頃からそう思っていたので、ちょっと『づけ』について検証しようと思ったんです」

漫画では、づけ醤油について、「ウチでは醤油とみりんを9対1でブレンドします」の記述があります。

「昔、通っていたお寿司屋で、(その比率を)聞いた気がするんです。お酒を入れたこともありますし、比率を変えたりしたこともありますけど、最終的にこうなりました」

ラズウェルさんは、自宅で自分のためだけに寿司を作ることを、私的シロート寿司屋「ラ寿司」と称して楽しんでいます。2カ月に一度ぐらいの頻度で、寿司を握るそうです。

漫画では、マグロ以外のネタも使って味の判定を行った様子が描かれています。スーパーで買ってきた握り寿司のネタをはがしてづけにして、それをシャリに戻して食べてみた結果を評価しています。ネタは、マグロを含めて計9種類です。

づけに向いていないネタもあったということですが、ラズウェルさんは「種類を問わず、美味しくなることのほうが多いかな」と、づけという調理法に満足した様子です。

さて、それぞれのネタの判定結果は……。ラズウェルさんの寸評とともに、ぜひ漫画でご確認ください。

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