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【洋食のお店編】

 1ヶ月かける黒いカレー 背筋も伸びるような奥深く上品な味わい 『格之進 ハンバーグ&バル』

店内はここが駅構内ということを忘れる重厚な空間だ。創業は1889年、日本の洋食文化の礎を築いたと言っていいだろう。天皇の料理番を輩出、帝国議会議事堂(現:国会議事堂)が完成した際の祝賀会の献立を担う、華々しい歴史の一部が壁に飾られた写真や資料で紹介されている。

松阪牛ロイヤルブラックカレー(3080円)
陶芸家や美食家として知られた川喜田半泥子の「黒いカレーができないか?」というひと言がきっかけで生まれた。具材にも松阪牛がたっぷり使われ贅沢な味わいを堪能できる。自家製の福神漬け付き

さて、そんな店の名物がご覧の「ロイヤルブラックカレー」。完成までになんと1ヶ月を要するという。その多くの時間を費やすのがルゥ作り。松阪牛の牛脂と小麦粉をひたすら炒めて焙煎。そこに秘伝のスパイス、松阪牛、玉ネギ、ブイヨンなどを入れてカレーが完成する。なめらかな口当たりの後からどこまでも深い芳醇な甘みが押し寄せてくる。丁寧に作り込まれた逸品を、じっくりと味わってほしい。

国産車海老のフライ(3300円)
自家製食パンから作られるパン粉をまとった衣は風味良く、エビの甘みを引き立てる。自家製のウスターとタルタルソースで味わいたい
プリン ア・ラ・モード(1320円)
固めの焼きプリンは舌触りもなめらか。季節のフルーツやアイスクリームが彩りよく添えられている
店の歴史を物語る古い写真や資料が店内の壁に飾られていて、博物館のように楽しめる
『東洋軒 東京ステーション』外観
構内の通路とは扉で仕切られ、静かに食事できる空間になっている
住所:改札内地下1階グランスタ東京内
TEL:03-3214-2882
営業時間:8時~22時(21時半LO)、日・連休最終日の祝日10時~21時半(21時LO)
定休日:施設に準ずる
交通:グランスタ地下北口から徒歩1分

『東洋軒 東京ステーション』内観

往年の特急列車を思わせる食堂車が東京駅構内に出現 『STATION RESTAURANT THE CENTRAL』

店内は旧型の客車が停まっているような内装になっていて、その奥の空間は往年の特急列車の食堂車!この中で、「北斗星」や「カシオペア」のフランス料理を監修していた総料理長・五十嵐章さんの料理が味わえるのだ。

食堂長自慢のスペシャルハヤシライス(2200円)
国産牛ロース肉の表面を焼き、ひと口で食べやすいように小さくカットしてからデミグラスに絡めている。ミディアムレアのステーキを一緒に食べているような贅沢感

食堂車の洋食に欠かせないデミグラスも健在だが、こちらの店は老若男女が利用する東京駅構内ということで、玉ネギやトマトを増量して甘みを強めたという。なかでも、新作の「食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」は、新たに添えられたマスカルポーネとデミグラスのハーモニーが加わって、まろやかでやさしい味わいに。

牛ほほ肉のシチュー&カニクリームコロッケ(2300円)
深く香ばしいシチュー。口中で牛ほほ肉がほろりと崩れる。カニクリームコロッケはぽってりとしたクリームでカニの風味が濃厚
東京駅赤レンガパウンドケーキ(700円)
パウンドケーキにはヒマラヤの紅岩塩を使用。まろやかな塩味とキャラメリゼしたバナナのほろ苦い甘みがぴったり

テーブルにはクラシカルなランプ、荷物置きの金網があるほか、客車の端には展望デッキも。あぁ、わくわくが止まらない!

『STATION RESTAURANT THE CENTRAL』内観
電車の内装が再現されていて、雰囲気も抜群
食堂車が賑わっていた時代の写真やメニューを展示
住所:改札内地下1階グランスタ東京内
TEL:03-6256-0583
営業時間:11時〜22時(21時半LO)、日・連休最終日の祝日11時〜21時半(21時LO)
定休日:施設に準ずる
交通:グランスタ地下北口から徒歩1分

『STATION RESTAURANT THE CENTRAL』外観
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おとなの週末Web編集部
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