【洋食のお店編】
1ヶ月かける黒いカレー 背筋も伸びるような奥深く上品な味わい 『格之進 ハンバーグ&バル』
店内はここが駅構内ということを忘れる重厚な空間だ。創業は1889年、日本の洋食文化の礎を築いたと言っていいだろう。天皇の料理番を輩出、帝国議会議事堂(現:国会議事堂)が完成した際の祝賀会の献立を担う、華々しい歴史の一部が壁に飾られた写真や資料で紹介されている。
さて、そんな店の名物がご覧の「ロイヤルブラックカレー」。完成までになんと1ヶ月を要するという。その多くの時間を費やすのがルゥ作り。松阪牛の牛脂と小麦粉をひたすら炒めて焙煎。そこに秘伝のスパイス、松阪牛、玉ネギ、ブイヨンなどを入れてカレーが完成する。なめらかな口当たりの後からどこまでも深い芳醇な甘みが押し寄せてくる。丁寧に作り込まれた逸品を、じっくりと味わってほしい。
TEL:03-3214-2882
営業時間:8時~22時(21時半LO)、日・連休最終日の祝日10時~21時半(21時LO)
定休日:施設に準ずる
交通:グランスタ地下北口から徒歩1分
往年の特急列車を思わせる食堂車が東京駅構内に出現 『STATION RESTAURANT THE CENTRAL』
店内は旧型の客車が停まっているような内装になっていて、その奥の空間は往年の特急列車の食堂車!この中で、「北斗星」や「カシオペア」のフランス料理を監修していた総料理長・五十嵐章さんの料理が味わえるのだ。
食堂車の洋食に欠かせないデミグラスも健在だが、こちらの店は老若男女が利用する東京駅構内ということで、玉ネギやトマトを増量して甘みを強めたという。なかでも、新作の「食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」は、新たに添えられたマスカルポーネとデミグラスのハーモニーが加わって、まろやかでやさしい味わいに。
テーブルにはクラシカルなランプ、荷物置きの金網があるほか、客車の端には展望デッキも。あぁ、わくわくが止まらない!
TEL:03-6256-0583
営業時間:11時〜22時(21時半LO)、日・連休最終日の祝日11時〜21時半(21時LO)
定休日:施設に準ずる
交通:グランスタ地下北口から徒歩1分