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古着、レコード、演劇……コアなカルチャーが混在する下北は若者の街の印象が強かった。しかし!「下北線路街」の登場で温泉旅館やワインショップなどが続々誕生。おとな世代でも散歩を楽しめる街になってきた。今の下北を象徴するスポットを紹介したい。

おとなにも楽しい下北沢が現る!?

「下北沢で温泉!?」――一瞬、うまく結びつかなかった俺は、恥ずかしながら少々動揺した。 下北沢といえばミックスカルチャーの街だ。古着屋やライブハウス、劇場やカレー屋……。入り組んだ路地の中に、個性的な小さな店が数々。人によって目的は違えども、散策が楽しい街。どこかアンチメジャーな雰囲気もあって、若い頃はよく夜中まで飲んでいたし。

その下北沢が、だ。ここ数年、また新たな顔を加えて進化しつつあるっていう話。起爆剤は小田急線が地下化した跡に生まれた“下北線路街”らしい。しかも、温泉と聞けばすでに“大人な”俺の食指も動く。「ゆっくり温泉に浸かりながら、新しい下北沢を満喫しようじゃない」――いいねえ。これはもう実際に行ってみるしかない!

その温泉、より正確には温泉旅館の名前は『由縁別邸 代田』だ。下北線路街は下北沢駅を中心に世田谷代田駅から東北沢駅まで1.7km。この宿は世田谷代田寄りに位置している。 で、その建物を前に再び驚いた。シックな木塀と植栽。目の前に現れたのは実に落ち着いた佇まいの和モダンな温泉旅館。聞けばその建物は築100年以上の屋敷から譲り受けた建材や景石を随所に使っているとか。昔から世田谷代田にあったかのような佇まいなのだ。

露天風呂の湯は箱根・芦ノ湖温泉つつじの湯源泉から運ばれたもので、肌にいいアルカリ性単純温泉。庭を臨みながら静かにくつろげる

“神隠し”にあったような下北時間の不思議

早めにチェックインしたら、早速大浴場へ。広々と庭に開けた内湯には心地いい水音が響く。ヒバの露天風呂には箱根の源泉から運ばれた湯が湛えられ、やさしいあたりの湯にじんわり癒されていると時空を超えていくような気分に。ちなみに朝の陽の中で入るのもおすすめだ。

ひとっ風呂浴びてさっぱりしたあと、懐かしの下北タウンに。終電を気にすることもなく満喫。が、お楽しみはそれでは終わらない。おすすめは【こだわりの和朝食】付プラン。土釜で炊いたピカピカのご飯に焼きたての旬魚。ふわふわの出汁巻き玉子と前菜、小鉢、煮物……一つひとつ吟味された心尽くしの和朝食で一日が始まるシアワセ。これぞ旅館の醍醐味でしょ。身も心もリフレッシュしたその足で、さらに下北沢を探訪するぞ!

【こだわりの和朝食】は館内の「割烹月かげ」にて楽しめる。“幻の米”長野県飯山産こしひかりに具沢山の豚汁。地味深い有機野菜サラダ、がんもどき銀あん、塩納豆や切り干し大根など。シンプルかつ真っ当な美味しさだ

『由縁別邸 代田』の情報

住所:東京都世田谷区代田2-31-26 
TEL:03-5431-3101
利用時間:チェックイン15時~、チェックアウト~11時、※温泉の営業時間16時~翌1時、6時~13時(休日は14時まで)
利用料金:[こだわりの和朝食]朝食付プラン大人1名15,100円~
交通:小田急線ほか下北沢駅南西口から徒歩8分、世田谷代田駅東口から徒歩1分

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個性的な個人店集結下北的遺伝子は続くのだ...
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おとなの週末Web編集部
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