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小さくて個性的な店が点在するアットホームな街

「いい飲み屋が多く、飲み慣れた人が多いので楽しい街だよ」

今回、取材時に幡ヶ谷の魅力を尋ねてみると、おおむねこのような返答が返ってきた。幡ヶ谷には小さい個人店が多く、若い世代の店主たちが次々と個性的な店を開いている。そして、そこを回遊する客たちがコミュニティを形成しているのも特徴的。そのせいか、新しい店もあっというまにコミュニティの仲間入りを果たしてしまうのだ。

とはいえ、新宿から2駅とアクセス便利な幡ヶ谷にじわじわといい店ができ始めたのはここ3~4年のこと。代々木八幡や代々木上原が飽和状態となり、徐々に北へ北へと広がり始めたのがきっかけだろうか? 

幡ヶ谷は甲州街道を挟んで北と南で雰囲気が違う。南側は駅ビルのディープな地下街に有名店はあるが、一歩地上に上がると駅周辺にはあまり飲食店がない。そこに誕生したのが、今回紹介した『肉と麦』だ。ここはふらりとビールでも、なんて時に最高。西原商店街へ入ると、右手に『ワインショップ フロウ』が見えてくる。ここは角打ち感覚でナチュラルワインを楽しめるとあって、世代を問わずファンが多く、アイスクリームのイベントも好評とか。

六号通り商店街が中心となって栄えている北口側は、これから注目のエリア。立ち飲みの人気店『キッチンかねじょう』をはじめ、中華の『揉合麺荘』、『ウートン ラムホール』など注目店が続々とできている。商店街をさらに中野方面へ進むと水道道路にぶつかるが、ここには行列ができる人気店『サンデーベイクショップ 幡ヶ谷店』が。さらに商店街を北上、スパイス×イタリアンの『パヴォーネ・インディアーノ』を通り過ぎ、そろそろ店も少なくなってきたかなというあたりまで来ると、路地を曲がった右手に『boat』が見えてくる。実はこの路地、ディープな飲食店が揃う幡ヶ谷でも知る人ぞ知る界隈。北側はこんな奥まった路地にまで個性派店が集結しているのだ。

南は代々木上原の手前から、北は中野区にぶつかるあたりまで、実はほぼ一本道。範囲は広いがダラダラ歩くだけで次の店についてしまうのが幡ヶ谷のいいところ。だからこそ飲み歩きにはもってこいの街といえる。

『中華食堂 揉合麺荘(ロウフゥメンソウ)』モダンな空間で麺を堪能中華酒場としても進化中!

担々麺の店としてスタートしたが、ベテランシェフの落合さんが料理長ということもあり、その腕を生かして夜は中華つまみを出すことになったとか。現在、昼は担々麺、夜はお酒が飲める居酒屋スタイル。担々麺は汁ありと汁なしの2種類、つまみは「春巻き」、「黒酢の酢豚」など本格的な一品がずらりと並ぶ。ドリンクもクラフトビールからワイン、自家製コーラまでバラエティに富んでいるのもイイ。

汁なし担々麺930円

まろやかなゴマ風味だが、しっかり辛い。赤玉ネギの甘酢漬けやオーブンで焼き上げたワンタンの皮がトッピングされているのも新鮮。太めの麺は自家製麺
『中華食堂 揉合麺荘』の店内

料理長・落合貞雄さん「おひとり様でご希望があれば料理を小盛りにもできますよ」

住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-8-6
TEL: 03-5843-5725
営業時間:11時半~14時半(14時LO)、17時半~22時(21時LO)
定休日:水、第1・3木
交通:地下鉄京王新線幡ヶ谷駅北口から徒歩1分

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『キッチン かねじょう』 使い勝手がいい、なごめる立ち飲み...
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おとなの週末Web編集部
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