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『カンカン』そっくりのチャーラー

『ジャンボラーメン 愛ちゃん』外観。町中華とは一線を画している
『ジャンボラーメン 愛ちゃん』外観。町中華とは一線を画している

それが今回紹介する『ジャンボラーメン 愛ちゃん』。店構えも店内の雰囲気もまさに『カンカン』のような昭和の中華ファミレス。メニュー数はとても多く、ラーメンだけでも20種類以上ある。ちなみにノーマルな「ラーメン」は550円と安い。プラス270円で麺2玉の「ジャンボラーメン」に変更できるようだ。

もちろん、私が注文したのは、「Aセット」(800円)ことチャーハンとラーメンのセット。チャーラーを出す店の多くは、オペレーションの都合でチャーハンかラーメンが先に運ばれる。片方を半分以上食べた頃にもう片方が出てくると興ざめする。何度も書いている通り、チャーラーは交互に食べてナンボなのだ。

チャーハンとラーメンの「Aセット」(800円)
チャーハンとラーメンの「Aセット」(800円)

ここはチャーハンとラーメンが同時に出てきた。中華鍋を振りながら麺を茹でて……というチャーラーを同時に提供するオペレーションが確立されているのだ。やはり、丼がデカい! しかも、このチャーラーのビジュアルは、『カンカン』と酷似している

まずは、ラーメンからチェック。具材は、メンマとコーン、モヤシ、ネギ。この値段ゆえにチャーシューは入っていない。たしか『カンカン』では、チャーシューの代わりに四角いハムが半分だけ入っていたと思う。コーンが入っているのは、サッポロラーメンの流れを汲むからだろうか。

たっぷりのコーンとネギが印象的
たっぷりのコーンとネギが印象的

では、まずスープを飲んでみよう……。あれ? うわーっ! むちゃくちゃ懐かしい! シンプルな鶏ガラ醤油のスープは『カンカン』そのもの。後味がすっきりとしているのでいくらでも飲める! ここまでビジュアルも味も似ていると、両店は無関係とは思えない。

そして、麺。やや黄色味を帯びているので卵麺だろう。昔はこのような麺が多かった。食感やコシ。のど越しなど特筆すべき特徴はない逆にそれがイイのだ。

チャーラーはシンプルこそ正義!

そして、チャーハン。ボリュームはしっかりと1人前のフルサイズ。チャーシューとネギ、卵というシンプルかつ王道の具材。チャーハンの味付けも塩、コショウがメインと、シンプルこの上ない。これも『カンカン』とそっくり

素人的な考えを述べると、醤油やチャーシューのタレ、オイスターソースなどいろんな調味料を加えた方がそれだけ複雑な味わいになるから旨いと思っていた。それはチャーハンに限らず、ラーメンも然り。

チャーラーのチャーハンとしては完璧
チャーラーのチャーハンとしては完璧

しかし、ここのチャーハンとラーメンは、その対極にある。にもかかわらず、旨い。おそらく、好みが分かれることはなく、誰からも好まれる味。それは味付けのセンスのみならず、調理技術も伴わなければ出せない。ひょっとしたら、複雑な味わいを生み出すよりも難しいことなのかもしれない

しかも、いずれもシンプルなラーメンとチャーハンを交互に食べると、シンプルではなくなるから不思議。これがチャーラーの醍醐味であり、楽しさでもある。

正直、完食できるか心配だったが、懐かしさのあまり食べ盛りの中学、高校時代に戻ったようにペロリと平らげてしまった。お腹だけではなく、心も満たされた。新型コロナや物価の高騰など飲食店にとっては苦難が続いているが、何とか長く続けてほしいと願うばかりである。

取材・撮影/永谷正樹

※本記事に掲載されている価格は令和4年4月以前のものであり、原材料費の高騰で変更されている可能性があります。

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