本誌7月号「東京下町おいしい旅」の北千住エリアで紹介した、足立区役所の展望レストラン『食堂ソラノシタ』。本誌で伝えきれなかった同店の魅力をさらにお伝えします。
画像ギャラリー職員・区民以外も利用できる区役所食堂
おそらく、足立区内で最も眺望のいいスポットではないだろうか?
大きな窓の向こうには北千住の街並みも広がり、遠くは地平線までも見てとれる。そんな高級ホテルさながらの贅沢な眺めを楽しめる場所が、なんと足立区役所にあった。
本庁舎は、北館、中央館、南館と3つの建物に分かれており、最も高層の南館の最上階にあるのが、職員や区民でなくても、誰でも利用できる展望レストラン『食堂ソラノシタ』だ。
店内に入ると席間も広々とした、かなりゆったりとした造り。大人数ならば個室として利用できるスペースも確保されている。
豆皿定食にラーメンも。充実メニューの秘密とは
さっそく気になるメニューを見てみよう。定食は赤城ポークのとんかつやハンバーグ、鶏と野菜のせいろ蒸し、生アジフライ……と肉も魚も、がっつり系からヘルシー系まで充実のラインナップ。しかも、小鉢付きのセットが770円〜990円と、かなりの高コスパ!
なかでも一番人気のメニューが、ご覧の「豆皿定食」(1320円)で、メインのおかずが2品に、小鉢が5種類も付くセットだ。
この日のメインは、刺身の盛り合わせに、生ホッケフライ。小鉢には、春菊の煮浸しに銘柄豚の西京焼き、鶏の唐揚げ、ほうれん草としらすのお浸しなどが付いてきた。
なんなら、まずはこれらをつまみにビールや日本酒を楽しんでから、ご飯に行くってのもあり。役場にある食堂で、これほど気の利いた定食を出してくれるなんて、思ってもみなかった。
それもそのはず、こちらを運営するのが北千住を中心に多くの人気店を構える『一歩一歩』グループで、それまで培ってきた仕入れのルートや、料理に対する姿勢、はたまた接客のノウハウが、ここにもきっちりと活かされている。
また、北千住の行列店『麺屋 音』とコラボしたラーメンも用意。鶏ガラと魚介ダシを利かせた「懐かしの中華そば」(770円)は、上品なコクのスープとストレートな細麺が絡み合った、何度でも食べたくなる旨さだ。
さらに、季節の果物をたっぷり盛り込んだタルトや、ゼリー、フルーツサンドなどのデザート類も、店で手作りしているそう。食後やカフェタイムにいかが? 店頭では、焼き菓子も販売しているのでお土産にもいい。
こちらの食堂は11時〜21時(20時LO)までの通し営業でほぼ無休。定食や麺類に加え、つまみの一品料理やアルコールも、いつでも準備万端なので、中途半端な時間帯の食事にも、カフェとしても、さらには昼飲みにもと、使い勝手も抜群なのもうれしいところ。
加えて、この絶景! ほうらたとえ区役所に用事がなくても、わざわざ出かけてみたくなったでしょう?
最後に、この食堂では客からの寄付によって(200円〜)、食事を必要とする子どもたち(中学生以下)に1食を提供する活動も行っている。もし気になったら、詳細は店舗スタッフまで問い合わせを。
■食堂ソラノシタ
[住所]東京都足立区中央本町1-17-1 足立区役所 南館 14階 展望レストラン
[電話番号]03-5845-9013
[営業時間]11時〜21時(20時LO)
[休日]偶数月の第2土・日
[交通]東武スカイツリーライン梅島駅から徒歩11分
取材/菜々山いく子 撮影/小島 昇
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