8月4日は土用の丑の日!名古屋で激ウマ揃いの格安うな丼&ひつまぶしの店5軒

『大衆鰻の店 うな大』ひつまぶし(特上)

うなぎ店の激戦区・名古屋は今、格安うなぎ店が増加中。2500円あればうな丼やひつまぶしが食べられるのです。路面店からショッピングモールの店舗まで、数ある中からボリューミーでコスパの良いうなぎ店をご紹介!愛知在住のライター…

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うなぎ店の激戦区・名古屋は今、格安うなぎ店が増加中。2500円あればうな丼やひつまぶしが食べられるのです。路面店からショッピングモールの店舗まで、数ある中からボリューミーでコスパの良いうなぎ店をご紹介!愛知在住のライター・永谷正樹が徹底調査しました!2022年の「土用の丑の日」は7月23日と8月4日の2日。がっつりうなぎを食べて、暑い夏を乗り切りましょう!

『うなぎのうな泰 錦店』 @錦

名古屋・錦のど真ん中にある激安うなぎ店

「回転寿司のようにうなぎをもっと気軽に楽しめるようにしたいと思いました。日本一安いうなぎ屋を目指しています!」と店長の大川さん。うなぎの大量仕入れに加え、料理の注文から受け取り、返却まですべてセルフサービスを導入し、コストを最大限に抑えている。

うな丼「特」 1250円

『うなぎのうな泰 錦店』うな丼「特」1250円 ご飯は愛知県産米「あいちのかおり」を使用している。並盛は220グラム、大盛(+50円)は300グラム。吸い物は別売りで110円

大きな蒲焼が3切れ入った「うな丼・特」(1250円)でもかなり食べ応えがあるが、おすすめは丸ごと1匹が入った「ひつまぶし・特上」(2400円)。うなぎを堪能するには十分すぎるボリュームだ。

『うなぎのうな泰 錦店』

[住所]愛知県名古屋市中区錦3-22-10
[電話]052-951-5151
[営業時間]11時〜21時
[休日]無休
[交通]地下鉄東山線ほか栄駅8番出口から徒歩3分

『大衆鰻料理店 うなぎ家 中川店』 @中川区

値段は格安ながらうなぎの質には一切の妥協なし!

愛知県と岐阜県に6店舗展開する格安うなぎの店。ここ、中川店は今年5月にオープンしたばかり。「お茶もセルフですし、個別会計もお断りしています。でも、うなぎの質は一切妥協していません」と、オーナーの松井歓さん。

うな丼(いちまる) 2200円

『大衆鰻料理店 うなぎ家 中川店』うな丼(いちまる)2200円 吸い物は別売りで100円(肝吸いは200円)。ご飯は岐阜県産米「ハツシモ」をベースに数種類をブレンド

うなぎは生のものを仕入れて炭火で焼き上げる。1尾丸ごと使った「うな丼いちまる」(2200円)や「ひつまぶし特上」(2300円)は、高級店と遜色ないほど完成度が高い。炭火焼きならではの香ばしさが格別だ。

『大衆鰻料理店 うなぎ家 中川店』

[住所]愛知県名古屋市中川区上脇町2-116 宝グランドハイツ1階
[電話]052-665-6180 
[営業時間]11時〜14時半(14時LO)、17時〜20時半(20時LO)※昼・夜とも売り切れ次第終了
[休日]火、第3水(祝の場合、翌平日休)
[交通]名古屋臨海高速鉄道あおなみ線南荒子駅から徒歩20分、車で5分

『大衆鰻の店 うな大』 @緑区

名古屋では珍しい蒸しを加えるうなぎをお手頃価格で

店主の大山貴都さんは大のうなぎ好き。「年に1〜2回ではなく、月に1回はうなぎを食べられたらという思いで店を始めました」と言う。

大山さんがこだわったのは、大ぶりで肉厚なうなぎと、軽く蒸してから焼く名古屋では珍しい調理法。地焼きの香ばしさを残しつつ、ふんわりと柔らかい食感に仕上げている。

うな丼(特上) 2400円

『大衆鰻の店 うな大』うな丼(特上)2400円 「うな丼」と「ひつまぶし」にはお吸い物と香の物が付く

「うな丼特上」(2400円)と「ひつまぶし特上」(2500円)は、並盛でもご飯とうなぎを合わせて500グラム以上もあり、食べ応え十分だ。

『大衆鰻の店 うな大』

[住所]愛知県名古屋市緑区桶狭間切戸2421 コスタリカ有松1階
[電話]052-825-4077
[営業時間]11時〜14時半(14時LO)
[休日]月
[交通]JR東海道本線共和駅から徒歩24分、国道23号線有松ICから車で2分

『ひつまぶし うなぎ 岡ひろ イオンモールナゴヤドーム前店』 @大曽根

刻んだうなぎと薬味をのせたまぶし丼が激安!

昨年4月、「イオンモールナゴヤドーム前」2階のフードコート内にオープンしたひつまぶしとまぶし丼の専門店。注文ごとに炭火で香ばしく焼き上げ、パリッと、ふわっとしたうなぎを提供している。

上うなぎまぶし丼 1100円(セール価格。通常1408円)

『ひつまぶし うなぎ 岡ひろ イオンモールナゴヤドーム前店』上うなぎまぶし丼1100円(セール価格。通常1408円)

看板メニューの「ひつまぶし」は、1980円と激安。さらに、刻んだ蒲焼とネギ、ワサビ、海苔がのる「上うなぎまぶし丼」は、通常1408円を1100円で提供するセールを実施中。蒲焼は半身ほどだが、ファストフード感覚で気軽に味わえるのがうれしい。

『ひつまぶし うなぎ 岡ひろ イオンモールナゴヤドーム前店』

[住所]愛知県名古屋市東区矢田南4-102-3 イオンモールナゴヤドーム前2階
[電話]080-3484-0543

『うな誠』 @新端橋

買い物ついでにうなぎを堪能できるSC内の格安店

地下鉄新瑞橋駅近くにある「イオンモール新瑞橋」3階のレストランフロアに昨年の8月開店。店の入り口近くには焼き場があり、職人たちがうなぎを焼く様子を外から眺めることができる。

ひつまぶし(上) 2288円

『うな誠』ひつまぶし(上)2288円

「うな丼」と「ひつまぶし」は、うなぎの量によって価格が異なる。大きめのうなぎを使っているので、4分の3尾分が入る「うな丼(しぶさん)」(2288円)と「ひつまぶし(上)」(2288円)でも十分に満足できるだろう。それぞれ吸い物と香の物も付く。

『うな誠』

[住所]愛知県名古屋市南区菊住1-7-10 イオンモール新瑞橋3階
[電話]052-602-6770

格安うなぎ店の登場は新たな食文化の幕開けだ

名古屋の街は他の都市と比べてうなぎ屋が多い。ひと昔前は創業50年以上の老舗店が人気を集めていた。親から子へ、子から孫へとお気に入りの店が受け継がれてきたのである。2000年代初頭に名古屋めしのブームが起こり、ひつまぶしに注目が集まると、市内のうなぎ屋に若者が足を運ぶようになった。

それまで店を訪れていたのは50代以上の中高年ばかりで、先細りしていくのは目に見えていた。ひつまぶしが名古屋のうなぎ屋の窮地を救ったのだ。うなぎの価格が高騰して、店に足を運ぶ回数こそ減ったものの、ひつまぶしの人気は衰えることはなかった。

それどころか老舗店だけにオイシイ思いをさせまいと、名古屋駅や栄に新しい店が続々とオープンした。開店ラッシュに拍車がかかったのは、新型コロナの影響もあった。感染拡大によって客足が遠のいた居酒屋などがうなぎ屋に業態変更したからだ。

かくして名古屋の街にうなぎ屋は増え続け、今や飽和状態にある。そこで現れたのが格安のうなぎ屋である。今回紹介した、『うなぎのうな泰 錦店』と『大衆鰻の店 うな大』は、調理も接客も完全にシステム化されていた。

それはチェーン展開することを見越してのことだろう。すでに多店舗展開している『大衆鰻料理店 うなぎ家』のオーナー、松井歓さんは、「今後は都心部で昼のみの間借り営業する店を増やしていきます」と語った。

格安店の登場により、うなぎを気軽に楽しめるようになったのは素晴らしいことである。とはいえ、うなぎの食感や香ばしさは従来のうなぎ屋には及ばない。まだまだうなぎの質も調理法も改良の余地がある。

回転寿司が登場したときに「あれは寿司ではない」と揶揄された。格安うなぎも同じような議論が起こるだろう。しかし、回転寿司は努力を重ねて今や完全に市民権を得た。人々も寿司屋の寿司と違うと納得した上で回転寿司に足を運んでいる。

それと同様に、格安店が研究を重ねて今以上にもっと美味しくなれば、従来のうなぎ屋と共存共栄をはかることも可能だろう。うなぎ好きの筆者としては、お互いに切磋琢磨して名古屋の地に新たなうなぎ文化が築かれていくことを期待している。

撮影・取材/永谷正樹

※2022年8月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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