は~い! 本誌企画でもお馴染み(本誌2022年5月号)ブオンペダーレ池田です。この企画では、不定期連載にて、みなさまにサイクリングの魅力、そして自転車に乗る楽しさをぜひお伝えしていければと願っています。
で、今回のテーマはというと“ロングライド”。3年ぶりに開催された「2022佐渡ロングライド210」というイベントに参加してきたので、その“乗り旅レポート”をお届けいたします。
そもそもロングライドって?
自転車にまだそれほど馴染みがない、あるいは、これから自転車を始めようと考えている人ならば、いきなり“ロングライド”なんて言われても、「は? 何それ?」と思うかも知れない。なので、まずはその解説から。読んで字のごとくロングライドとは長距離を乗る、つまり自転車で“遠乗り”することだ。
では、何km以上走ればロングライドなのかというと、特に決まりはない。ただ、いわゆるママチャリならぜいぜい10~20km程度が行動半径でも、ロードバイク(やクロスバイク)で走るなら50kmくらいは楽勝。慣れれば100kmくらいには容易に手が届くはずだ。
車体が軽く、気持ちよく加速していくなかで、距離の感覚が変わっていくことが新鮮。ちなみに、日本橋~箱根湯本までが約100km、といったら何となく距離感がわかるだろうか。
ロングライドの醍醐味を知れば病みつきに!?
もっともロングライドすると言っても、慣れないうちは特に、信号や交通量の多い道を遠乗りするのではストレスが大きい。移り変わる景色や移動の楽しさを感じられないようでは本末転倒だ。
そこである程度ロードバイクに乗るのに慣れたら、ぜひおすすめしたいのがロングライドイベントへの参加だ。昨今の自転車ブームで、実は全国あちこちで大小幾つものロングライドイベントが開催されている。
“センチュリーラン”と呼ばれる160km(100マイル)がひとつの目安とされているが、数パターンの距離やコースに分かれてエントリーできるケースが多い。体力や経験値に合わせて選べばいいのだ。レースではないので完走することが目的で、制限時間以内に走り切ればOKだ。
でも、完走したときの達成感もさることながら、お楽しみはそれだけではない。イベントが開催される土地ならではの自然や移り変わる景観の美しさ。起伏や変化に富んだコース。多くの参加者と一緒に走る楽しさ……。そこにはサイクリングそのものの醍醐味が満載。何を隠そう不肖ブオンペダーレが自転車にハマったきっかけも、ロングライドイベントへの参加だったのだ。