2022佐渡ロングライド210! さて、そこで今回参加した「佐渡ロングライド210」は2006年に初開催。今年でなんと17回目を数え、毎年5月全国から3000人超のサイクリストが集結して開催されている。日本屈指のサイクル…
画像ギャラリーは~い! 本誌企画でもお馴染み(本誌2022年5月号)ブオンペダーレ池田です。この企画では、不定期連載にて、みなさまにサイクリングの魅力、そして自転車に乗る楽しさをぜひお伝えしていければと願っています。
で、今回のテーマはというと“ロングライド”。3年ぶりに開催された「2022佐渡ロングライド210」というイベントに参加してきたので、その“乗り旅レポート”をお届けいたします。
そもそもロングライドって?
自転車にまだそれほど馴染みがない、あるいは、これから自転車を始めようと考えている人ならば、いきなり“ロングライド”なんて言われても、「は? 何それ?」と思うかも知れない。なので、まずはその解説から。読んで字のごとくロングライドとは長距離を乗る、つまり自転車で“遠乗り”することだ。
では、何km以上走ればロングライドなのかというと、特に決まりはない。ただ、いわゆるママチャリならぜいぜい10~20km程度が行動半径でも、ロードバイク(やクロスバイク)で走るなら50kmくらいは楽勝。慣れれば100kmくらいには容易に手が届くはずだ。
車体が軽く、気持ちよく加速していくなかで、距離の感覚が変わっていくことが新鮮。ちなみに、日本橋~箱根湯本までが約100km、といったら何となく距離感がわかるだろうか。
ロングライドの醍醐味を知れば病みつきに!?
もっともロングライドすると言っても、慣れないうちは特に、信号や交通量の多い道を遠乗りするのではストレスが大きい。移り変わる景色や移動の楽しさを感じられないようでは本末転倒だ。
そこである程度ロードバイクに乗るのに慣れたら、ぜひおすすめしたいのがロングライドイベントへの参加だ。昨今の自転車ブームで、実は全国あちこちで大小幾つものロングライドイベントが開催されている。
“センチュリーラン”と呼ばれる160km(100マイル)がひとつの目安とされているが、数パターンの距離やコースに分かれてエントリーできるケースが多い。体力や経験値に合わせて選べばいいのだ。レースではないので完走することが目的で、制限時間以内に走り切ればOKだ。
でも、完走したときの達成感もさることながら、お楽しみはそれだけではない。イベントが開催される土地ならではの自然や移り変わる景観の美しさ。起伏や変化に富んだコース。多くの参加者と一緒に走る楽しさ……。そこにはサイクリングそのものの醍醐味が満載。何を隠そう不肖ブオンペダーレが自転車にハマったきっかけも、ロングライドイベントへの参加だったのだ。
2022佐渡ロングライド210!
さて、そこで今回参加した「佐渡ロングライド210」は2006年に初開催。今年でなんと17回目を数え、毎年5月全国から3000人超のサイクリストが集結して開催されている。日本屈指のサイクルイベントのひとつと言ってもいい大会だ。
ただ、2020、2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響によって2年連続の中止に。今年は開催できるのか、多くのファンが気を揉むなか、2月18日にようやく開催が決定。3月1日からエントリーが開始されたのだった。
開催場所となる佐渡島は、ご存知の通り、新潟県沖合の日本海に浮かぶ日本最大の離島だ。メインとされるルートは、その海岸線に沿って一周、走り応えも見応えもたっぷりの走行距離210kmというコース(大会名後ろの210はここから)だ。
もっともこのAコースを制限時間内に走り切るにはかなりの実力が必要とされる。でも、大丈夫。初めてだし、もう少しゆったり、美しい景色を余裕を持って見ながら走りたいというならば、半周のCコース100kmもある。
そして半周を完走したCコースのゴールから、内陸部・佐渡島の里山を横断してスタート地点に戻るBコース130km、さらに今年から、最上級者向けのスペシャルクラスSコース180kmも開設されるという情報も。Aコースの210kmより距離こそ短いが、獲得標高差が2558mという、驚異の山岳コースなのだ。
ちなみに、ブオンターレは2018年に初参加でCコースを、2019年はBコースを走って完走。すっかり佐渡ロングライドの気持ちよさに魅了され、リピートを決意した。
で、3年ぶりの今回はというと、2年のブランクもあることだし、再度Bコースにチャレンジすることにしたのだ。本番は5月15日(日)。だけど、それに向けて週末は荒川サイクリングロードを少しずつ距離を伸ばして調整(という名のリハビリ)。実はそうやって本番を意識しながら練習したりするのもまた楽しいのだ。
次回はいよいよ佐渡に向かう!
取材・撮影/ブオンペダーレ池田 記事冒頭写真/(c)佐渡ロングライド実行委員会
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