本場とは違うスタイル……それはそれでいい面も!
記憶によれば盛岡で食べたわんこそばの汁は熱かったのだが、ここの汁は冷たい。むせることもなくスルスルといける。
さらに碗一杯分の蕎麦の量は、岩手よりも少なめかもしれない。私が大食い大会に出たのは、確実に今より食の太かった20年ほど前。その時は、50杯ほどでかなり満腹感があったのだが、50杯の時点では、胃袋にまだ若干の余裕が感じられた。
食べている最中、レーンから取った空になったお碗は、時々店員さんが数を数えてくれるんだが、ここで朗報!! 空のお碗を数え終えた店員さんが、「35杯です。その調子でがんばってください!」と、応援してくれるのだ!
岩手の「はい、じゃんじゃん」もいいが「がんばってください」もグッとくる! いやむしろ、東京のわんこそばはこのくらいがいいのかもしれない。
しかし、その瞬間以外は、やはり近未来SFの世界ではある。ま、これも東京か!!
ところが若いビジネスマン4人組が入店した途端にムード一変! 「喰ったるでぇ〜」とか「やった百杯達成ェェェェ!!」などと、グループで大盛り上がりなのだ!
“呑みニケーション”が古臭いといわれる今、この回転わんこそばでは“わんこミニケーション”という新たなコミニケーションが生まれていた! そういう意味でも近未来!!
■『回転わんこそば くるくるわんこ』
東京都新宿区歌舞伎町1-22-9 J GOLDBUILD 5階
取材・撮影/カーツさとう