まだまだある! 魅力的な松屋銀座の冷食たち
行列必至の老舗鶏料理店『玉ひで』の親子丼の素や、宝石のように美しいスイーツで人気の『パティスリィ アサコ イワヤナギ』のジェラートパルフェ、神戸の老舗餃子専門店『元祖ぎょうざ苑』の餃子など、松屋銀座限定や百貨店初登場の商品が並ぶ。
ミシュランガイドにも掲載された『PST ROPPONGI』のピザを、冷凍ピザ用に開発し製造販売する『PIZZA LABO』の「海の恵みぷりぷり海老 特製ツナペーストと爽やかディル」(1960円)は、焼いている時点で小麦の香りがキッチンに充満。テンションが上がって思わずビールを開けてしまった。
生地はサクサクもちもち、エビは本当にぷりぷり。ツナの旨みが縁の下の力持ち的存在になっていて、このピッツァの美味しさを底上げしている。
ディルとケッパー、オリーブの風味も抜群で、噛んでいくとマスタードシードが爽やかに香る。これが家で気軽に食べられるなんて、本当に感動。超絶気に入りました。冷凍のまま焼ける手軽さもいいし、何枚も買い置きしておきたい!
『亀戸升本』の「あさり鍋」(1620円)は、大きなアサリが入るだけでなく、スープにもアサリがたっぷり使われている。
舌触りがきめ細やかでみずみずしい亀戸大根やエノキ、ゴボウなどなど、お野菜もしっかり摂れる。これがまた、味噌のコクと甘み、アサリから出たダシがしみっしみになってたまらない。これらの味にほっこりして、思わず「はぁ~、旨みが染み渡る〜」と感嘆の声が漏れてしまった。
ぶりぶりのうどんやとろりととろける巾着もちも最高の名脇役だ。
『銀座アスター』の「海老のチリソース」(1944円)は、お店でいただくのと遜色のないクオリティ。
エビがとにかく弾ける! その上、旨みがぎゅっと濃縮されているから箸が止まらなかった。
辛さ控えめのソースにはネギなど香味野菜の味や食感も楽しめ、海鮮の旨みがとけ込みまくっている。ソースがたっぷりなので余ったら、玉子焼きにかけたり、アレンジできて楽しかった。これも自宅で楽しむ醍醐味といえるだろう。
大好きなお店『シンガポール・シーフード・リパブリック』からは人気メニューがラインナップ。幻の高級ガニと呼ばれるマッドクラブを贅沢に使った「チリクラブ」(5800円)を実食。
解凍後に火を入れ溶き卵を入れるという調理は必要だが、大迫力のマッドクラブの身はぶりんぶりんで鮮度の良さがよくわかる。これが自宅でいただけるとは。幸せ〜。
ピリ辛ながら甘みのあるソースもヤミツキになる味わい。こちらもソースがた~っぷり入っていたので、マッドクラブをたいらげたら、ついついご飯を入れてしまった。
これだけではありません。全国の海の幸を液体急速冷結機「凍眠」で冷凍した鮮魚のほか、冷凍スイーツやアイスクリームなども置いている。
どう考えても、この冷凍食品売り場って一日いても飽きないというか、一日中どれを買おうか悩みまくっちゃうんじゃないだろうか。
時間、空間を超えておいしいものを食べられる、松屋銀座の冷凍食品に注目したい。
取材・撮影/市村幸妙