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これは中華料理店のラーメン? それとも高山ラーメン?

ボリューム満点の「チャーハンセット」
ボリューム満点の「チャーハンセット」

これが「チャーハンセット」である。セットゆえに半チャーハンかと思いきや、しっかりとフルサイズ。いやー、お腹がペコペコだったのでありがたい。デザートにコーヒーゼリーが付くのもうれしい限り。

まずは、中華そばからチェックしてみよう。具材はチャーシューとメンマ、ネギのみ。実にシンプルなビジュアルだが、気になったのはスープの色。高山ラーメンはもう少し濃かったような気がする。それに少し濁っているし。照明の関係もあるかもしれないが。

中華そば(並)。中華料理店のラーメンに見えるが……
中華そば(並)。中華料理店のラーメンに見えるが……

とにかく食べてみよう。おっ、高山ラーメンらしく細めの縮れ麺を使っていて、適度なコシがある。しかし、スープに魚介の風味はあまり感じられず、鶏ガラの方が強い。中華料理店のラーメンとしては文句なしの旨さだが、これが高山ラーメンなのかと問われると正直、わからない。

次にチャーハン。具材はチャーシューとネギ、玉子とこちらもシンプル。パラパラではなく、しっとりとした食感。味のベースは塩、コショウとチャーシューの煮ダレだろうか。味に奥行きがあって、チャーハンとしてはレベルが高い

油を少なめに作ってあったのも好感が持てた。万人受けする味なので中華そばとの相性もすこぶる良い。あっという間に平らげて、〆のコーヒーゼリーを食べながら思索を巡らせる。

見た目はシンプルだが、味に奥行きがあるチャーハン
見た目はシンプルだが、味に奥行きがあるチャーハン

中華料理店のチャーラーであれば及第点以上であるのは間違いない。でも、心がモヤモヤするのは、やはり中華そばが……。あれ? そういえば、高山ラーメンは最初からスープとタレを合わせて煮込んでいるのが特徴だ。

営業時間中ずっと火にかけているので、遅い時間になるほどスープが煮詰まって味が濃くなる。同時に魚介の風味も消えるのだ。魚介のダシ感よりも鶏ガラの味が強かったのは、夜に行ったからかもしれない

訪れる時間ごとに味が変化していくのも高山ラーメンの面白いところ。次回は開店直後に食べに行こうと思う。

取材・撮影/永谷正樹

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永谷正樹
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