ヤクルトの選手も飲んでる!? ヤクルト1000が“タイムリーヒット”だった理由と大人気の秘訣

“ヤクルト1000”がいま、売れに売れている。 ヤクルト本社は2022年9月20日、『「Yakult(ヤクルト)1000」「Y1000」の生産体制について』というリリースを発表。そのなかで宅配商品の「Yakult(ヤクル…

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“ヤクルト1000”がいま、売れに売れている。

ヤクルト本社は2022年9月20日、『「Yakult(ヤクルト)1000」「Y1000」の生産体制について』というリリースを発表。そのなかで宅配商品の「Yakult(ヤクルト)1000」、店頭商品の「Y1000」ともに、一部で品薄状態が続いている状況と、生産体制の増強がアナウンスされた。

2022年のプロ野球、セ・リーグを制したスワローズナインも飲んでいるとの噂もある同商品は、なぜこれほどまでに人気を集めているのか? ヤクルト本社を取材した。

そもそも“ヤクルト1000”は何が凄い?

写真は2019年10月の地域限定発売を経て、2021年4月5日に全国発売された宅配商品の 『Yakult(ヤクルト)1000』。内容量は100mlでメーカー希望小売価格は910円/7本パック(税別)

真相を探るべくさっそくヤクルト本社・広報室を直撃すると、「念のためお伝えさせてください」と“説明”が。

「当社には『Yakult(ヤクルト)1000』と『Y1000』という商品がございます。SNSなどではまとめて“ヤクルト1000”と呼ばれているようではありますが、違いがあります」(ヤクルト本社・広報室)

我々も一括りにまとめがち(すみません!)なのだが、『Yakult(ヤクルト)1000』は宅配商品で、『Y1000』はスーパーなどの店頭販売商品。実は内容量やメーカー希望小売価格なども微妙に異なっており、まずは先行して2021年4月5日に前者が、半年後の同年10月5日に後者が全国発売された経緯がある。

しかし、『Yakult(ヤクルト)1000』も『Y1000』も、ヤクルト史上最高密度となる1mlあたり10億個の「乳酸菌 シロタ株」が含まれる機能性表示食品である点は共通。一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」という機能をもっているのが最大の特長だ。

人気拡大はいつから? ヤクルト本社に聞く大ヒットの訳

こちらは店頭商品の『Y1000』。内容量は110mlでメーカー希望小売価格は900円/6本パック(税別)

そんな“ヤクルト1000”が人気を集めたのはいつからなのか?

「全国発売した2021年4月から6月にかけて、ヤクルトレディによるお届けのインターネット注文サービス『ヤクルト届けてネット』の新規お申し込み受付を一時休止させていただきました」

「また、2022年5月31日に当社ホームページにて品薄に関する文書を掲載させていただき、同年6 月6日から『ヤクルト届けてネット』新規お申し込みの受付を一時休止しています」(同)

このように発売当初から人気を集め、今年5月にふたたび品薄状態になっているとリリースを出すほどのヒットぶり。この状況は2022年10月現在の今も続いている。

いっぽう店頭向けの『Y1000』も、2021年12月21日付で「ご好評につき想定を上回る売れ行きとなっており、一部で品薄状態となっております」とリリースが出されたように、発売後2か月時点で早くも人気拡大&品薄に。

筆者も実際にスーパーマーケット等の店頭を調査したが、商品が欠品している店舗も多く見られた。直近では店頭に並ぶ姿も見かけるようになってきたが、それでも「おひとりさま2点まで」といった具合に数量制限で販売する店舗も。店頭でもその人気の高さを肌で実感した。

スワローズの選手も飲んでいる? ヤクルト1000大ヒットの理由

今季セ・リーグ三冠王に輝いた村上宗隆内野手(左)とスワローズを牽引する山田哲人内野手(右)もヤクルト1000を持ってにっこり。優勝に大きく貢献!?

さて、まさに空前のヒットといっても過言ではない“ヤクルト1000”だが、なぜこれほど人気を集めているのだろうか? ふたたびヤクルト本社・広報室にその理由を聞くと、次のような答えが返ってきた。

「厚生労働省による『国民生活基礎調査』によれば、現代人の多くがストレスを抱えているという結果が出ています。ストレスは『睡眠の質』を低下させる要因として知られていますが、ストレス社会といわれる現代において、睡眠に関する悩みも大きな社会課題となっています」

「そのようななかで、『Yakult1000』『Y1000』の機能が、お客さまのニーズにお応えできたことがご好評いただいている理由ではないかと考えています」(同)

折しも発売時の2021年はコロナ禍の長期化に伴い“コロナ疲れ”が叫ばれ始めた時期。内閣府が2021年4月30日~5月11日にインターネットを通じて実施した意識調査でも、「コロナ疲れを感じる」と回答した人が7割を超えている。こうした時期に商品を市場投入したことも、まさに“タイムリーヒット”となった一因だろう。

加えて、“ヤクルト1000”の普及にはヤクルトレディの貢献も大きかったという。

「また、ヤクルトレディによる商品説明等の地道な活動が商品の認知向上に寄与していると考えています。ご愛飲いただいているお客さまが『Yakult1000』『Y1000』の機能性(特に睡眠に関する機能)について体感をされ、その体感をSNSなどで発信していただくことが多いのですが、ヤクルトレディの活動がそのような口コミの広がりを促しているのだと考えています」(同)

ちなみに、今年のセ・リーグを制したヤクルトスワローズの選手も“ヤクルト1000”を飲んでいるのだろうか?

改めてヤクルト本社・広報室に聞いてみると、「スワローズの選手はYakult1000に限らず、ヤクルト商品を飲める環境があります。スワローズの選手から直接感想をいただいたことはありませんが、スワローズ好調の要因の1つであれば大変嬉しく思います」とのこと。

毎打席、登板ごとにストレスと闘いながら結果を出し続けているスワローズの選手たち。その活躍は日々の鍛錬の賜物だが、ひょっとすると“ヤクルト1000”の貢献度も大……かもしれない。

取材・文/高瀬雄士(おとなの週末Web編集部)、画像提供/ヤクルト本社

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