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『マルシン飯店』 @東山

スープのような黄金のあんと、ふわふわ卵に包まれた名物「天津飯」

朝6時までの営業とあって、深夜帯には名だたる料理人やバーテンダーが通ってくる。名物は「餃子」と「天津飯」で、ことに丸い味わいのチキンスープを飲むような「天津飯」のファンが多い。

天津飯 750円

『マルシン飯店』天津飯 750円 こぼれそうなほどタプタプのあんが食欲をそそる。中には卵に包まれた白いご飯が入っている。あんとよく混ぜて食べたい

「中華版のTKGをイメージしています」と笑うのは2代目の流史郎さん。彼はなかなかのアイデアマンで、ブルワリーに頼んで自慢の餃子に合うクラフトビールまで作ってしまった。

その発想もユニークで「タレの替わりになるビールです」と胸を張る。飲んでみれば確かに口中で一体となって旨いのだ。いやびっくり。地元の料理人が通う店は、やはり奥深い楽しさに満ち満ちている。

『マルシン飯店』

[住所]京都府京都市東山区東大路三条下る南西海子町431-3
[電話]075-561-4825
[営業時間]11時~翌6時(翌5時45分LO)
[休日]火
[交通]地下鉄東西線東山駅2番出口から徒歩1分

『華祥(カショウ)』 @元田中

ここだけのお楽しみ。淡雪のような卵白と炒飯の絶妙な掛け合い

「卵白あんかけ炒飯は、うちだけの名物を作ろうと父が考案した料理です」と話すのは、料理担当の田口貴典さん。

卵白あんかけ炒飯 900円

『華祥(カショウ)』卵白あんかけ炒飯 900円 パラリと炒めたベースの炒飯だけでも美味しいが、なめらかな卵白を絡めて食べるとまた一段と味わい深い

卵白液をふたつに分け、一方は鶏ガラスープとエバミルクを加えて煮込み、低温で油通しする。残りの卵白は水溶き片栗粉で溶き、後から混ぜる。時間差で仕上げるからなめらかでふんわりとした卵白ができあがる。

それをパラリと炒めた炒飯に被せれば完成。見た目も美しいが、食べればハマる味わいだ。美味なる皮の水餃子、絶妙なハーモニーの春巻きなど、どの料理も創意工夫と丁寧な仕事ぶりが光っている。「何を食べても美味しおす」と地元の常連も笑顔でこの店を推す。

『華祥(カショウ)』

[住所]京都府京都市左京区田中里ノ内町41-1
[電話]075-723-5185
[営業時間]11時~14時、17時半~21時半(21時LO)
[休日]水
[交通]叡山電鉄元田中駅から徒歩2分

『私房菜 すみよし』 @清水五条

京都らしさも併せもつ、現代らしいスタイルの一軒

面白そうな店だなぁというのが第一印象。料理名が書かれた黒板を見て、その予感が的中したことを確信する。品書きを眺めているだけで食欲が湧いてくるのだ。

カウンター奥に下がった飴色のダックや現代料理だという「フカヒレのステーキ」もあり、店全体から店主・住吉さんの熱心さが伝わって来る。お客さんを楽しませようというサービス精神もきっと旺盛なのだろう。

Bランチ 1800円

『私房菜 すみよし』Bランチ 1800円 季節の蒸しスープ、棒棒鶏と海鮮入りのサラダ、小籠包、五目焼売、XO炒飯、2種のフルーツソースがかかった杏仁豆腐

その証拠にランチセットは実にお得。香港風蒸しスープからデザートまで充実の内容で、これでワインが1本飲めそう(笑)。昼でも夜のメニューが注文できるというのも、旅行者にはうれしい限りだ。

『私房菜 すみよし』

[住所]京都府京都市東山区妙法院前側町420 メゾン・ナイアーデ 1階
[電話]075-585-5707
[営業時間]11時半~14時、17時半~21時
[休日]火
[交通]市バス・今出川大宮、堀川今出川各バス停から徒歩2分

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独自に進化を遂げた「京都の中華」の面白さ...
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おとなの週末Web編集部
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