全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・人形町の洋食店『芳味亭 人形町本店』です。
※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
甘過ぎず、柔らか過ぎず、大人のカスタード
初代の近藤重晴氏が、当時庶民の憧れだった洋食を日常の中でも食べてもらいたい、との思いで開業したのは昭和8年のこと。数寄屋造り・畳敷きの旧店舗から、数年前に和モダンな新店舗に変わったが、手間を惜しまないデミグラスソースをはじめ、受け継がれたメニューの数々は変わらない。昔からのお客さんが「スプーンを入れたときの加減がいい」というプリンも健在。卵多め、牛乳、砂糖で作るどこか贅沢な大人の味だ。
芳味亭プリン 440円
こちらの初代・近藤重晴氏は横浜のホテルニューグランドで洋食を学んでいる。ニューグランドと言えばプリンアラモード発祥の地でもあり、それ以前に1930年頃には「クレームカラメル」(=フランス的呼び名のまさにプリン)をメニューにオンリスト。そんな初代重晴氏より引き継がれるプリンは、やはり懐かしい味わい。配合が難しいという卵は全卵より卵黄の比率が高いそうだ。形状も可愛らしく、卵感がしっかり。コクと密度があり口の中ではとろけるが、甘過ぎない大人のカスタードだ。
[住所]東京都中央区日本橋人形町2-3-4
[電話]03-3666-5687
[営業時間]11時~15時、17時~22時(21時LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄日比谷線ほか人形町駅A4出口から徒歩1分
撮影/鵜澤昭彦 取材/池田一郎
※2022年7月号発売時点の情報です。
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