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できないことを親が怒ることで、できないことが増える

そもそも、「あなたはできないことばっかじゃない!」と怒る親こそが、できない子どもの気持ちを理解できていませんよね。それに、「できないことばかり」という言葉は、子どもに「あなたはそういう子だ」というラベルを貼ってしまい、一種の洗脳ともなりえます(ラベリング)。そのせいで、成長する機会があっても見逃してしまい、どんどんやる気をなくし、できないことも増えてしまうのです。

さらに、子どもも他人に同じような言葉をかけるという、負の連鎖が起きてしまう可能性が高くなります。

まず親ができない子どもの気持ちをわかってあげましょう。そうすれば子どもも、人の失敗に対してやさしく接することができるようになります。

能力はどんどん伸ばすことができるものだと信じられる、しなやかなマインドセットを持つためには、失敗を「成長できるチャンスなのだ」というように、心の底からプラスの方向にとらえる必要があります。自分の失敗に対しても、そしてまた、他人の失敗に対しても、寛容になるようにつとめましょう。

マンガと文/杉山奈津子(すぎやまなつこ)

杉山塾代表。1982年、静岡県静岡市に生まれる。静岡雙葉高校3年時の実力模試は「偏差値29」だったが、独学勉強法で1浪後、東京大学理科二類に合格。2006年、東京大学薬学部を卒業後は、作家、イラストレーター、心理カウンセラーとして活動。2020年、静岡市内に「杉山塾」を開き、小学生~高校生の学習塾代表として活動中。近著に『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』(講談社ビーシー/講談社)がある。

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おとなの週末Web編集部
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