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おせちもいいけどカレーもね♪とつい懐かしいCMを口ずさんでしまう私は昭和のおんな。この度、とうとう目覚めちゃいましたよ。そうそうたる名店が本気を出しているというグルメレトルトカレーの世界に。コロナ禍をきっかけに「おうち需要」が高まり、自宅でも外食クオリティを約束する高級レトルト製品が好調だとか。なかでも行列ができるような、人気店のカレーはスパイス好きの間でも話題に。今や、レトルトカレーは安いから、簡単だから、という選択ではなく、とっておきの日のためのごちそうに。もう、おせちよりなによりカレーをね♪と歌いだしたくなるレベルなのだ。

えび出汁スープチキンカリー/奥芝商店@札幌ほか

札幌で人気のスープカレー専門店・奥芝商店のえび出汁スープチキンカレー 831円(辛味の素付)

令和のグルメレトルトカレーはすごい、と実感したのが、スープカレーの名店「奥芝商店」のカレー。先日、札幌出張の際、スープカレーを食べようとはりきったものの、あまりの行列に断念。ランチのピークを過ぎても、列が絶えない人気店が札幌の街には点在しており、えび出汁のカレーで有名な奥芝商店もそのひとつだ。北海道に行くと恋しくなる。今では東京にも出店しているとはいえ、気軽には食べられない。毎朝2000匹の甘海老からとるあの濃厚な出汁がどれほど再現されるのだろう、と期待を胸に手に取った。それにしても1食分で800円以上とはレトルト食品にしてはたじろぐ価格だ。

大きな鶏肉、皮つきのじゃがいもやにんじんなどが入った奥芝商店のえび出汁チキンカレー

健康面と節約を考え、大きな土鍋でまとめて炊いた玄米と小豆を食べている。玄米とカレーとの相性はいい。今回も解凍した玄米にカレーをかけてみた。奥芝商店のレトルトカレーがえらいのは好みの辛さに味を調える辛味の素がついていること。半分入れるとお店の中辛に、全部で大辛の味になるという。海老の旨味もすごいが、ふりきった辛さにできるところがうれしい。あまりの刺激に万人にはすすめられないが、大辛はクセになる。チキンのかたまり肉はもちろん、ごろりとした人参、皮ごとのじゃがいもはレトルトの域を越えた迫力が。自宅でこれだけ再現できるのなら、この価格には納得だ。

ビーフルンダン/馬来風光美食@荻窪

マレーシア料理・馬来風光美食のシェフ、エレンさん監修のビーフルンダン 900円

逆にこんなに近くにありながらなかなか通えない名店が我が街、東京・荻窪にある「馬来風光美食(まらいふうこうびしょく)」。オーナーシェフであるエレンさんのマレーシア料理を目指してスパイス好きが全国から集まるが、席はたったの13席。それゆえ予約もとりづらい。ココナッツミルクやさまざまなスパイスで煮込んだビーフルンダンがレトルトになった時は地元でも話題になった。同じく、小豆玄米といっしょに食べてみた。これ…つまみです!ビールがとにかくすすむ。カルダモンなどのホールスパイスがざくざく。子供のげんこつサイズのかたまり肉には驚いた。化学調味料や小麦粉を使用していないので、実はヘルシー。スパイス効果か食べてすぐ、お腹がポカポカしてきた。

小豆玄米との相性もいいビーフルンダン。ホールスパイスもざっくざく

味の再現度は驚くほど高い。エレンさん、妥協しなかったんだろうな。彩りを考えてブロッコリーなんて添えてみたけれど、そんなの必要のないくらいのパンチのある一皿だった。名店のグルメレトルトカレーの世界…深い…!!

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もうやんカレービーフ/もうやんカレー@西新宿ほか...
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おとなの週末Web編集部
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