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昭和の三大女性シンガー・ソングライター

ぼく個人としては、中島みゆき、松任谷由実、竹内まりやが、そのトータル・セールスからいっても、昭和の三大女性シンガー・ソングライターだと思っている。3人には、もちろん、それぞれの個性がある。ぼくは3人とも好きで聴く。でもユーミンは好きだけど中島みゆきは苦手。あるいは竹内まりやだけが好きなど音楽ファンもそれぞれだろう。

ぼくは彼女たちに何度もインタビューしてきた。音楽の話がもちろん中心なのだが、この人の生活背景~私生活はどんなもんだろう?どういう生活から素晴らしい曲が生まれたのだろう?いわゆる芸能リポーター的興味ではなく、あくまでも楽曲の背景を知りたくて、時に私生活に踏み込んだ質問もしたことがあった。

ユーミンと竹内まりやはそういった質問に対して、ごくオープンに答えてくれた。中島みゆきには、どこかそういった質問をさせないところがある。あるいは、そういう質問をさっと躱(かわ)してしまうのだ。それはきっと、中島みゆきというミュージシャンの特性なのだ。“恋愛関係”を主に楽曲の背景に置いているユーミンと竹内まりやは、その背景のひとつの元となっている私生活も語ってくれる。だが、中島みゆきは元となる私生活をヒントにした曲が少ない。だからインタビュワーにあまり私生活を語らないのだろう。

例えば、ユーミンは松任谷正隆、竹内まりやは山下達郎という私生活でのパートナーについても語ってくれる。けれども中島みゆきには、そういった質問をどこかしにくい雰囲気があるのだ。そんな彼女が、少しだけだが私生活を語ってくれたことがあった。それを次回は紹介してみたい。

中島みゆきの名盤の数々

岩田由記夫
1950年、東京生まれ。音楽評論家、オーディオライター、プロデューサー。70年代半ばから講談社の雑誌などで活躍。長く、オーディオ・音楽誌を中心に執筆活動を続け、取材した国内外のアーティストは2000人以上。マドンナ、スティング、キース・リチャーズ、リンゴ・スター、ロバート・プラント、大滝詠一、忌野清志郎、桑田佳祐、山下達郎、竹内まりや、細野晴臣……と、音楽史に名を刻む多くのレジェンドたちと会ってきた。FMラジオの構成や選曲も手掛け、パーソナリティーも担当。プロデューサーとして携わったレコードやCDも数多い。著書に『ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち』など。 電子書籍『ROCK絶対名曲秘話』を刊行中。東京・大岡山のライブハウス「Goodstock Tokyo(グッドストックトーキョー)」で、貴重なアナログ・レコードをLINN(リン)の約400万円のプレーヤーなどハイエンドのオーディオシステムで聴く『レコードの達人』を偶数月に開催中。最新刊は『岩田由記夫のRock & Pop オーディオ入門 音楽とオーディオの新発見(ONTOMO MOOK)』(音楽之友社・1980円)。

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