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新型コロナウイルスへの感染が急速に広がっています。現在の第8波では、昨年12月から1月10日までの間に1万人以上が亡くなってもいます。日本での新型コロナによるこれまでの死亡者数は6万人を超えていますが、その6分の1ほどがこの1か月で亡くなっている現実をとらえると事態は深刻です。根本的にはやはり、自分自身の免疫力を高めておくことに尽きるのでしょうが、野菜の力がこれまで以上に期待されています。なかでも「野菜スープ」、とりわけ「野菜は生で食べるな」「煮込んでこそ価値がある」という主張に注目が集まっています。ノンフィクション作家・奥野修司さんのレポートの後編をご紹介します。※本記事は奥野修司『野菜は「生」で食べてはいけない』(講談社ビーシー/講談社)の一部を抜粋し再編集したものです。

鍋のしめの雑炊は発芽玄米で免疫力をさらに高める

ところで、鍋の最後を雑炊でしめることはよくあるが、白米の代わりに発芽玄米を用いるなら、より栄養価が高くなる。その理由を「最強の野菜スープ」の考案者で、抗がん剤の世界的権威であった故・前田浩先生(熊本大学名誉教授)はこう語っていた。

「発芽玄米の胚芽には子孫になるDNAが全部入っていて、その周囲には、DNAが壊れないように、活性酸素を消去する抗酸化物質が充填されています。発芽が始まるとあらゆる酵素が活発に動き出しますが、これが発芽玄米で、栄養価が高いのです。発酵して吸収されやすくなった発芽玄米を食べ続けると、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が変わります。腸管の細菌叢が変われば免疫が高まり、がんにもなりにくくなるのです」

もちろん、免疫力が高まれば新型コロナの予防にも効果を発揮するはずである。冬の寒い時期、鍋料理は「最強の野菜スープ」という考え方なら、和食のメニューにある煮込み料理の多くも同類と言えるだろう。

世界のご当地名物料理も、栄養豊富な「鍋」

アトピー性皮膚炎の患者に野菜スープをすすめている診療所として知られる鹿児島市の「堂園メディカルハウス」院長の堂園晴彦博士も鍋料理をすすめていて、「世界の料理の基本は鍋料理です」と言う。

実際、おでんをはじめ、ボルシチ、ビーフシチュー、ブイヤベース、フォンデュなど、世界には鍋料理があふれている。国内でも、寄せ鍋、すき焼き、もつ鍋、土手鍋、水炊き、ちり鍋と種類も豊富で、どの地方へ行っても必ず鍋料理があるほどだ。というより、昔は調理器具と言えば鍋しかなかったから、必然的に鍋料理が基本になったのだろう。

「野菜スープは野菜だけですから、どうしても栄養不足になりがちです。特にタンパク質と体に必要な脂肪分ですね。だから、野菜スープを作るときは、いりこだしや、鰹節を入れるようにすすめています」と堂園博士。

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鍋やスープの肉の脂は取り除きたい...
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