×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

icon-gallery

着丼とともに鼻孔をくすぐるスープの香り、ひと口飲めば身体の隅々に旨さがしみわたり、麺をすすればじ〜んわりと口福が訪れる。至極のラーメンが、胃と心を満たすことでしょう。 今回は塩ラーメンのおいしい店を調査。新しい三ツ星店を一挙にお届けします。五臓六腑にしみわたる一杯をどうぞご賞味あれ。

『らぁめん ご恩』’22年3月6日OPEN! @野方

ひと口目のスープで、きっと恋に落ちる

スープをすすった瞬間に、ふくよかな鶏の風味が炸裂。圧倒的な旨みに一瞬で引き込まれてしまう。聞けば、スープの材料は国産鶏の手羽先と水のみ。「それだけで、どうやってこの“鶏感”を?」と驚かされるが、店主曰く「肉と骨、髄を豊富に含む手羽先は、鶏の旨みを最もストレートに引き出せる部位」だそう。

らぁめん(塩) 900円

『らぁめん ご恩』らぁめん(塩) 900円 麺は、小麦が豊かに香る、歯切れのよい低加水麺

毎日仕込みで使う手羽先の量は、なんと400羽分。それも、髄が出やすいよう手作業でひとつずつ骨をカットし、濁らないよう丁寧に7時間煮出している。これだけ手間暇をかけて、作れるスープの量はたった60杯分だなんて。そりゃあ、旨みが濃縮されているわけだ。

タレは、まろやかな味わいの塩ダレ。日高昆布や干しエビのダシが忍ばせてあり、複層的な旨みや甘み、深みが、鶏のダシを見事に引き立てる。おかげで、帰り道まで口の中が鶏の余韻でいっぱい。その幸せたるや。

『らぁめん ご恩』

[住所]東京都中野区大和町1-13-7
[電話]非公開
[営業時間]11時~15時 ※スープがなくなり次第終了
[休日]火、第2・4水
[交通]西武新宿線野方駅南口から徒歩9分

『らーめん 梶原(かじわら)』’22年9月1日OPEN! @千歳烏山

食べ進むほどに、旨みの波が押し寄せる

「繊細にして複雑」、そんな言葉が似合うラーメンだ。軸は「名古屋コーチン」。そこに豚や香味野菜、多種多様な乾物を加え、旨みを重ねていく。それぞれが担当する階層の旨みをやさしく奏でるイメージ。塩ダレのダシは、ホタテや日高昆布などで構成。

特製塩らーめん 1250円

『らーめん 梶原(かじわら)』特製塩らーめん 1250円 青山椒を表面に焼き付けた肩ロースや鶏ムネ肉のレアチャーシューのほか、焼豚やワンタン(エビ・豚)、味玉などがのる

さらに「海の魚だけだと、旨みが一辺倒になるから」とビターな風味のアユの焼き干しも使っている。油も、鶏油と牛脂、ラードをブレンドすることで深いコクを与える。とはいえ、難しく考えずに、旨みの波に身を任せてほしい。“塩漬けの実山椒をかじって、アクセントを楽しむ”までが「塩らーめん」のテンプレート。

『らーめん 梶原(かじわら)』

[住所]東京都世田谷区南烏山6-5-7 明光ビル新館地下1階
[電話]非公開
[営業時間]11時~15時(14時45分45LO)、18時~20時 ※スープ、麺がなくなり次第終了
[休日]月・火
[交通]京王線千歳烏山駅北口から徒歩1分

次のページ
『中華そば 千乃鶏』’22年3月26日OPEN! @池尻大橋...
icon-next-galary
1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。4月15日発売の5月号では、銀座の奥にあり、銀…