東京の三ツ星ラーメン新店「味噌・豚骨編」生卵を絡めてすき焼き風、豚骨の旨みが凝縮…必食の厳選4軒

【豚骨ラーメン】 『六感堂 ROCK’AN DO(ろっかんどう)』’22年9月16日OPEN! @池袋 透明でも旨みはしっかり。油でごまかさない豚清湯 個性の強いラーメンがひしめく池袋で異彩を放つのが、この美しき豚清湯。…

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着丼とともに鼻孔をくすぐるスープの香り、ひと口飲めば身体の隅々に旨さがしみわたり、麺をすすればじ〜んわりと口福が訪れる。至極のラーメンが、胃と心を満たすことでしょう。 今回は味噌・豚骨ラーメンのおいしい店を調査。新しい三ツ星店を一挙にお届けします。五臓六腑にしみわたる一杯をどうぞご賞味あれ。

【味噌ラーメン】

『九段下中路(くだんしたなかじ)』’22年4月27日OPEN! @九段下

華やかな味噌の香気と、複雑な旨みで魅せる

味噌とまぜそばの専門店。人気の「赤味噌ラーメン」は、味噌の香気が華やかに立ち上る一品で、湯気まで旨い。聞けば、あえて味噌を焼かないことで、食べる時に香りが立つようにしているそう。

赤味噌ラーメン 950円

『九段下中路(くだんしたなかじ)』赤味噌ラーメン 950円 力強い味噌の風味と深いコクが楽しめる

スープが濃厚なのは味噌ダレ由来で、自家製芝麻醤やアサリダシなどのほか、隠し味に牡蠣のペーストでコクを加えている。ベースとなる鶏豚のスープは中濃で、くどさを感じさせない大人仕様のつくり。しょっぱ過ぎないところもいい。

一方、隠し味にあん肝を忍ばせた「白味噌ラーメン」は、マイルドリッチな飲み口……と思いきや、後からにんにくがガツン!こってり派には、こちらが推しかも。

『九段下中路(くだんしたなかじ)』

[住所]東京都千代田区九段北1-7-3 
[電話]03-6256-9191
[営業時間]11時~16時、17時~21時 ※金は~22時、土・日11時~15時半
[休日]無休
[交通]地下鉄東西線ほか九段下駅7番出口から徒歩2分

『味噌中華そば からす味(み)』’22年11月7日OPEN! @千歳烏山

魚介を効かせた中華そばのような味噌ラーメン

「中華そばのように、あっさり食べられる味噌ラーメンがあってもいい」。そんな発想から生まれたのが、「味噌中華そば」だ。スープのベースは和風ダシ。別どりした鶏清湯が、旨みを支える。赤・白5種類の味噌をブレンドして作るタレは、ラードで焼かずに直接スープと合わせて、さっぱりとした印象に。

味噌中華そばセット(生卵1個・半ライス付) 1000円

『味噌中華そば からす味(み)』味噌中華そばセット(生卵1個・半ライス付) 1000円 ご飯と生卵が付くセットは客の約6割が注文

魅惑的な燻香をまとった釜焼きチャーシューやナルト、しっかり“揉み”を加えた中太麺の存在も相まって、どこか郷愁を感じさせる一杯となっている。面白いのが、生卵を絡めてすき焼き風に食べるのを推している点。ちょっと重く感じてきたら、生卵でよりまろやかに味変をするのがミソ!

『味噌中華そば からす味(み)』

[住所]東京都世田谷区南烏山5-17-11 三栄ビル1階
[電話]03-6909-0061
[営業時間]11時半~15時半(15時LO)、18時~24時(23時半LO)、日11時半~17時(16時半LO)
[休日]月・火
[交通]京王線千歳烏山駅南口から徒歩1分

【豚骨ラーメン】

『六感堂 ROCK’AN DO(ろっかんどう)』’22年9月16日OPEN! @池袋

透明でも旨みはしっかり。油でごまかさない豚清湯

個性の強いラーメンがひしめく池袋で異彩を放つのが、この美しき豚清湯。透き通るような見た目からは想像もつかないが、まぎれもない純豚骨ラーメンだ。肉がたくさん付いた肩ガラとまろやかなコクが出る豚頭をコトコト12時間炊き、上品な豚の旨みを引き出す。

豚そば 900円

『六感堂 ROCK’AN DO(ろっかんどう)』豚そば 900円 麺は歯切れのよい細ストレート麺。表面はしなやかでスープによく馴染む

クセの出やすい豚頭は、3時間ローストしてから煮るのがポイント。ダシがよく出るほか、スープにほのかな香ばしさも加わって、いいフックになる。油はラードのみ。香りは重ねない。醤油ダレも然り。ダシ素材は加えない。目指すのはシンプル。上品な豚の旨みと醤油だけで魅せるおいしさに、豚骨ラーメンの深淵を垣間見た。

『六感堂 ROCK’AN DO(ろっかんどう)』

[住所]東京都豊島区北池袋2-23-5 サンフェニックス山田1階
[電話]03-6912-6009
[営業時間]11時半~14時45分LO、18時~21時半(21時15分LO)
[休日]日夜、水 
[交通]JR山手線ほか池袋駅C1出口から徒歩3分

『らーめん 三浦家(みうらや)』‘22年8月8日OPEN @金町

豚骨の純粋な旨みを凝縮した実力派の1杯

開店前から客待ちが当たり前になるまで、オープンからわずか1か月。家系ラーメンの『武蔵家』の総大将をつとめた実力派が作るラーメンは、こってり濃厚で中毒性が高い。かといって、ジャンク過ぎないのは、丁寧に下処理した豚骨と鶏ガラのおかげか。直前にブレンドする生醤油の香りが立ち、どこか上品さを感じる。

ラーメン 650円

『らーめん 三浦家(みうらや)』ラーメン 650円 有明産の海苔は肉厚

家系では太めになる麺はもちもちで、スープをしっかり持ち上げる。阿波尾鶏からとった鶏油で脂の旨さもあるため、ガッツリ食べた満足度が高い。チャーシューは低温調理後に煮て、4時間燻製。程よく柔らかく、肩ロースの旨みがしっかりと残っている。

『らーめん 三浦家(みうらや)』

[住所]東京都葛飾区金町6-5-1 ベルトーレ金町1階
[電話]03-5648-3040
[営業時間]11時~23時LO
[休日]無休※当面の間
[交通]京成線ほか金町駅から徒歩1分

撮影/小島昇、取材/松井さおり

※2023年2月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

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