将来の夢からの声かけも効果的
ロールモデルが見つからない子には、たくさんの伝記を読んであげることをお勧めします。偉人たちの行動を知ることで、きっと、「こんな人間になりたい」という人物が現れるはずです。
具体的な誰かを例にあげるのではなく、将来の夢を目標にして、声をかけるのも効果的です。もし、子どもが宇宙飛行士になりたいと思っているならば、「試験に受かるために、これくらいの計算はパパッとできるようにしておいたほうがいいね」という具合に。
子どものなかにある「憧れ」を引き出すことで、無理やりではなく、ポジティブに背中を押してあげることができます。
マンガと文/杉山奈津子(すぎやまなつこ)
杉山塾代表。1982年、静岡県静岡市に生まれる。静岡雙葉高校3年時の実力模試は「偏差値29」だったが、独学勉強法で1浪後、東京大学理科二類に合格。2006年、東京大学薬学部を卒業後は、作家、イラストレーター、心理カウンセラーとして活動。2020年、静岡市内に「杉山塾」を開き、小学生~高校生の学習塾代表として活動中。近著に『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』(講談社ビーシー/講談社)がある。